あず沙の映画レビュー・ノート

しばらくお休みしておりましたが、そろそろ再開いたしました
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あるスキャンダルの覚え書き

2006 アメリカ 洋画 ドラマ ミステリー・サスペンス
作品のイメージ:怖い
出演:ジュディ・デンチ、ケイト・ブランシェット、アンドリュー・シンプソン、ビル・ナイ

あまり深く考えずに行動する若く魅力的な女教師シーバ(ケイト・ブランシェット)と人間関係に餓えた老教師バーバラ(ジュディ・デンチ)。バーバラはシーバに興味を抱き近づく。最初はバーバラに先輩教師として尊敬の念を抱き親しくしたいと思ったシーバだったが、徐々にバーバラの執拗さに辟易していく。人間関係から逃げる側と追いかける側。アカデミー賞主演女優賞と助演女優賞に揃ってノミネートされただけあって、二人の女優がそれぞれの役柄をみごとに演じきっている。

現実の世界でもありそうな二人の関係だけに、空恐ろしい。標的を見つけては近づき、自分だけのものにしようとする老婆の醜さと隙だらけの女性の浅はかさは、観ていてどんどん心理的圧迫感を感じるほど。

バーバラのエスカレートする欲とは・・?相手に家族などいることなどおかまいなしに、自分だけと仲良くしてほしいと思う老婆の強欲・・これを切なく演じたのでは、作品全体が全く違ったものになってしまう。観るものに恐怖感を抱かせるほどの二人の迫真の演技に拍手!
ブラックブック

2006 オランダ,ドイツ,イギリス,ベルギー 洋画 ミステリー・サスペンス 戦争ドラマ
作品のイメージ:カッコいい、ドキドキ・ハラハラ
出演:カリス・ファン・ハウテン、セバスチャン・コッホ、トム・ホフマン、ミヒル・ホイスマン

テンポの速いストーリー展開で観るものを飽きさせない。サスペンス・ドラマとしては充分見ごたえがある。

みなさんご指摘のように、ラストがやや強引な感じがする。最後にヒロインを殺そうとする裏切り者は、なぜわざわざヒロインを収容所から助けたの・・・?という疑問が残る。ヒロインを好きだった裏切り者は、彼女が心からナチスの将校ムンツェを愛していたことを知り嫉妬に狂う。そして、彼女を一旦収容所から救い出したものの、気が変わって殺そうとする・・という自分なりの解釈をしてみたが、いま一つ納得がいかない。そうであれば、もう少し説明する要素がほしいところ。但し、純粋なサスペンスと考えると、その辺りは気にせず、さらっと観ればいいのかもしれない。

過酷な運命に翻弄される一人の女性は、まるで第二次世界大戦中にナチス・ドイツに占領されたオランダを象徴しているかのよう。しかし、オランダ人の名前を語る彼女であったが、実は元ユダヤ人歌手ということで、オランダ人とも距離がありレジスタンスの中でも浮いた存在であることが感じられる。
パフューム ある人殺しの物語

2006 ドイツ 洋画 エロス
作品のイメージ:切ない、怖い
出演:ベン・ウィショー、レイチェル・ハード=ウッド、アラン・リックマン、ダスティン・ホフマン

ひたすら長く感じられた。

悪臭の立ち込める魚市場に産み落とされ、母親の愛情も知らずに育ったグルヌイユ。愛を知らず、「匂い」だけが彼の世界だった。匂いのためには人も殺し、人の痛みすらわからない。女性に対しても、本人ではなくその匂いを愛することしかできなかった。そんな彼が、自分に芳しい香水を振りかけるかけることにより、人からはじめて愛されることになる。しかし、それはあくまでも香水の力によるもので、グルヌイユにはやはり嗅覚以外には何もなかった・・というラスト。

制作国がドイツというだけあって、グリム童話を思わせるゾッとする結末。怖しい童話なのか、寓話なのか、文学作品なのか、やや中途半端な感じ。
ステップ・アップ

2006 アメリカ 洋画 青春 ラブロマンス
作品のイメージ:ほのぼの
出演:チャニング・テイタム、ジェナ・ディーワン、マリオ、ドリュー・シドラ

純粋な青春ダンス映画。フラッシュダンスやフットルースが流行った80年代ではなく、今さらこういう感じの映画が出てくることに、ある意味新鮮さは感じる。しかし、陳腐なストーリーとフツーにダンスの上手な二人。(ちなみに主演の男優さんは俳優、女優さんはプロのダンサーだそうです。)

特典映像にシアラとショーン・ポールのプロモーション・ビデオが収録されていたので、そっちの方を何度も観てしまった。本当は作品が期待外れだったので★1つにするところを、この特典映像を楽しめたのでオマケで★2つ。
アポカリプト

2006 アメリカ 洋画 アクション アドベンチャー
作品のイメージ:ドキドキ・ハラハラ、スゴイ
出演:ルディ・ヤングブラッド、ダリア・ヘルナンデス、ジョナサン・ブリューワー、モリス・バード

専門家によれば、現在のマヤ文明の研究と多々食い違う点はあるようだが、細かい部分は気にせず全体を楽しめばよいと思う。

マヤ帝国の時代。人命は鴻毛よりも軽い。狩猟民族の長男ジャガー・パウの村はマヤ帝国の傭兵による襲撃を受け、ジャガーは生贄に捕られてしまう。強靭な肉体と卓越した運動能力で傭兵たちから逃げ通し家族のもとに帰ってきたジャガーだったが、そこに待ち受けていたものとは・・。生贄で運ばれていく途中に現れる伝染病にかかった女の子の預言に注目。

至る所でマヤ帝国の自壊を予測させるものが象徴的なかたちで表現されているのがおもしろい。傭兵による付近の村の蹂躙、祭祀で上席につく祈祷師や帝国の都心部を流れる汚水。「マヤ文明はスペインによる侵攻によって崩壊したのではない」、とラストに近づくに従ってたたみかけるように主張しているように思える。

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