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評価:
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2006 スウェーデン 洋画 アクション ミステリー・サスペンス
作品のイメージ:カッコいい、ドキドキ・ハラハラ
出演:マッツ・ミケルセン、アレクサンダー・スカルスゴール、サミュエル・フレイレル
マッツ・ミケルセン様、
あなた様をお慕いしている極東に住む一ファンの感想です。
「しあわせな孤独」出演後には「デンマークで最もセクシーな男」に選ばれ、
「フレッシュ・デリ」では演技力が高く評価され、「キング・アーサー」でハリウッドへ進出、
「007 カジノ・ロワイヤル」では世界的に知名度を上げ、
「アフター・ウェディング」ではファン層の幅を広げたあなた様が、なぜこんな映画に出演されたのでしょうか。
この邦題のつけ方からしてあまり期待はしていなかったものの、内容たるや酷すぎます。B級、いやC級以下の作品と言ってもよいでしょう。今までの作品とは違い、あなた様が主役を独占するということで、プロモーション・ビデオの感覚で鑑賞しました。しかし、画面が暗過ぎてあなた様のお姿がきれいに撮れていない、プロットが複雑過ぎてなんだかよくわからない、あなた様の悪役ぶりが光っていない・・などなど残念な要素ばかりです。
ストーリーはというと、もうどうでもいいような感じですが、便宜上書いておくと:
ベンチャー投資会社の経営で成功した実業家トーマス(マッツ・ミケルセン)。ある日トーマスの経営パートナーが何者かに殺害され、その容疑者として逮捕されてしまう。無実を訴えるトーマスだったが、そんな中過去トーマスに追い詰められて自殺を図ったはずの男モーガンから電話が。妻子の命が惜しければ、海外口座のアクセス・コードを教えろ、と迫られる。そして、トーマスは、妻子を守るために警察の目を盗んで逃走する・・といった感じでしょうか。
背景となる景色は北欧だけどストーリー展開はちょっとハリウッド的かなとも思い、オープニングは少し期待が高まりました。しかし、その期待感も失速・・。また、ビデオ・テープに写っていたもので真実がわかるところは、ゾクっとさせられました。でも、その後のシーンが意味不明。トーマスが極悪人なのかそうでもないのか、超中途半端な感じなのです。エンドロールに流れる音楽もいけません。なぜユーロビートなのでしょうか。この点からもわかるように、本作がはっきり言って駄作となっているのは、あなた様のせいではありません。演出に敗因があります。喰うか喰われるかのビジネスの非情さを描きたかったのでしょうが、全く描ききれていません。そして、プロットを分かりにくくしている脚本も、また問題です。
お願いです。ハリウッドのオファーを受けてください。世界中のファンがそれを望んでいるはずです。あなた様のお姿をロードショー劇場の大画面でまた観れる日を、心待ちにしています。
作品の内容(1.0)+マッツ・ボーナス(0.5)=★1.5
なお、マッツ・ボーナスとは、あなた様が長い足で走るお姿が観れたこと、そしてカッコよくビジネス・スーツを着こなしているお姿が観れたことの評価加算分です(
「アフター・ウェディング」でのスーツ姿は、役柄上いかにも借り物のスーツを着たという感じでしたが)。