あず沙の映画レビュー・ノート

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娼婦ベロニカ

1998 アメリカ 洋画 ドラマ ラブロマンス
作品のイメージ:カッコいい、おしゃれ、ためになる
出演:キャサリーン・マコーマック、ルーファス・シーウェル、オリバー・プラット、フレッド・ウォード

原題は”Dangerous Beauty”。別題として、“A Destiny of Her Own”や”The Honest Courtesan”というのもある。もし自分が邦題をつけるとしたら、ヒロインの名前「ヴェロニカ・フランコ」。実在した人物で、詩人としてイタリア文芸史にも名を残しているほどの才女らしい。「娼婦ベロニカ」というタイトルは、なるほどよくない。

16世紀商業都市として栄えたヴェネチア。当時「女性は男性の所有物としてしか扱われていなかった」。女性は、子供を産み育て家庭を守る、そういう「良い妻」として生きることが女性として歩むべき妥当な道とされていた。ヒロインのヴェロニカ(キャサリン・マコーマック)は自分の思いを寄せている男性マルコとは、持参金が無いのと身分違いということもあり、結婚することはできない。かと言って、年配の男性と政略結婚をするつもりもないし、修道女として生きる覚悟もない。母親の美しさを引き継いだヴェロニカは、かつての母親と同じコーティザンになる道を選ぶのだった。

コーティザンとは「高級娼婦」と訳されているが、微妙に違う。教養・知識を身に付け、当時男性しか出入りできなかった図書館や社交場にも堂々と顔を出し、男性と対等に会話をしたり、即興詩を詠んだりできる。そして、他の国の国王をもてなしたり、政界で活躍する男性の相手も務める・・いわゆる「エリート女性パートナー」のことである。

美と機知に溢れるコーティザンになったヴェロニカだったが、やがて戦争とペストがヴェネチアを襲う。そして、ヴェロニカは・・。彼女が宗教裁判で発言するセリフは、まさに抑圧された当時の女性たちの思いを代弁している。

ヴェロニカの美しさ、意思の強さ、自由への渇望を力強く打ち出したなかなかの佳作。後味もかなり良い。華やかだったヴェネチアの都を探訪できるのも、本作の魅力の一つ。美術・音楽も秀逸だが、ラストに持っていく盛り上げ方もうまい。邦題からは想像もつかない上質の歴史ドラマとして、十分に楽しめた。 ★3.6
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コメント
from: kira   2009/02/13 11:14 AM
TB,お邪魔します〜。

コスプレものが大好きという以上に、
この運命に立ち向かう女性としてのベロニカが好きになりました♪
確かに邦題は扇情的ではありますが、
"恥じることのない"生き方を強調した作品ともいえますね。
当たり前ですが、ルーファスとオリバー・ブラットがとっても若くて可愛かった(^^;;)です(笑)
from: あず沙   2009/02/13 12:44 PM
kiraさん、コメントありがとうございます。衣装も豪華ですし、ヒロインに外見的にも内面的にも魅力を感じました。ルーファス・シーウェルって、あの「幻影師アイゼンハイム」にも出演してたけど、なんだか本作と印象が違うような・・。こういう史劇だけどドラマとしても楽しめる作品は、大好きです☆
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 16世紀ベネチア、ベロニカ(マコーマック)は身分の差からマルコ(シーウェル)と破局します。  そして、ベロニカは母(ビセット)の勧めで高級娼婦になります。  トレーニングの末、磨きぬかれた女性に変身したベロニカは、天才詩人としても頭角を現し、ベネチ
☆彡映画鑑賞日記☆彡 | 2009/01/31 6:38 PM
 

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