あず沙の映画レビュー・ノート

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美しい妹

2001 フランス 洋画 エロス
作品のイメージ:切ない、おしゃれ
出演:マリオン・コティヤール、ストーミー・バグジー、パトリック・ブリュエル、ティトフ

批評によっては、本作は「エロティック・サスペンス」に分類されている
ようだが、そうではないと思う。いわゆる上質な「アート」なのだと。ま
た、タイトルの”Les Jolies Choses” は、「自分の美しいもの」という意味。
邦題の「美しい妹」というのは、作品のイメージを違う方向に持っていっ
てしまっている。美しい妹への嫉妬を描いた作品ではなく、主人公マリー
(マリオン・コティヤール)の喪失感を芸術的にポートレイトした作品で
ある。

双子の妹であるリュシー(マリオン・コティヤール:二人一役)が突然死
んだことで、マリーはリュシーになり変ってリュシーの人生を生き始める。
リュシーは歌謡界のスターであり、華やかなで自由奔放な人生を生きてい
た。気真面目で堅いマリーは、そんなリュシーの人生を引き継ぐことはで
きるのか。現実に考えると、いくら似た双子とは言え、周りの誰かが気付
くだろう・・という気はするが、あくまでも「アート」なので、その辺は
目をつぶることに。

小さい頃から親の愛情がリュシーに奪われていると感じていたマリーは、
リュシーの人生を生き始めた後も、リュシーに支配されているという思い
に執りつかれる。大切なものが、どんどん手から零れ、そして自分の人生
が空っぽになっていく。「君はなぜ歌いたいのだ?」と聞かれても、「分か
らない」としか答えられないマリー。

春夏秋冬と時が過ぎ行くにつれ、喪失感を深めるマリー。そして、マリー
が最後に下した決断とは・・。エンドロールに流れる歌(タイトルと同
じ”Les Jolies Choses”)が、マリーの心情を語っている。「美しいものよ、
どこへ消えたのか・・」という歌が耳から離れない。「私をここにいる、
私を見てほしい」と必死に叫ぶマリーの声が歌になっているようだ。マリ
オン・コティヤールの魅力が溢れる秀作。★3.8
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双子の姉妹…死んだ妹になりかわり、姉は妹の人生を生きる… 誰でも違う自分になりたいって思ったことってありますよね。たとえそれが自分とは完全に逆の人間であっても。姉のマリーは妹リュシーが死んだ際に自分がリュシーであったかのように振る舞い、入れ替わる。
いやいやえん | 2009/02/13 4:43 PM
 

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