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「ほのぼの」としていて「笑える」ラブコメかと思っていましたが、女同士の友情や両親を想う話なんかも盛り込んであって、ちょっとホロっとさせてくれます。小さな頃からケーキ依存症で、15才で「ブー子」と呼ばれるようになった信子(相武紗季)…そんな彼女がケーキ屋の太一(速水もこみち)と運命の出会いをして、決死のダイエットに取り組んではリバウンドをして…というドラマです。
まず、このドラマは、ダイエット中の人はあまり観ない方がよいかも。それはそれは美味しそうなケーキやステキなフレンチのお店のお料理なんかの映像は、目の毒とでもいいましょうか。それに、ドラマとしてはそこそこ面白い展開なのですが、現実では絶対あり得ないところが多すぎなのです。だって、体重70キロ代の人が2週間程で40キロ代になるなんて、不可能でしょ。あり得たとしても、体に良いわけがない。ものを書く仕事をしているのならなおさら、カロリー摂らないと頭が回りませんよ。
それに、ダイエットって体重を減らすものじゃなくて、体脂肪をおとすことだと思うんですよね。なので、体重が減っても筋肉や骨量が落ちていたら、全然意味がない。信子の体重計って体重しか測れないものだったみたいだけど、本当にダイエットに取り組むなら体脂肪も測れるものを買うべき、エステとか行くお金があればね。
とは言え、人生教訓とまでは言えないけど名言っぽいセリフもいくつかあって、脚本はかなり秀逸だと思いました(「本当の友達は、人生で何人もできるものではない」とか「人間、赤ちゃんのときは一日に300回笑うけど、笑う回数は年をとるとともに激減する」とか)。あと、信子がキレたときに言うセリフって、すごく当たっているというか、よく人を見てるというか、感心するほど。特に、最後に元カレの研作(勝地涼)に言うセリフは、観ていてスッキリしました。
信子はみんなに「暑苦しい」と言われていたけど、自分のことより大切な人の幸せを願える女性という意味では、尊敬します。信子の親友の瞳(栗山千明)は、あっさりしていていい感じですね。こういう人と、わたしは合いそう。それにしても、いくら食べても便通が良すぎて全然太らない体質って、羨ましすぎる!男性陣は、なんか「俺についてこい」的な亭主関白な人ばっかりで(信子のお父さんも結局そうなっちゃうし)、少し引いてしまいましたわ。
エンディングは、ちょっと安易ですかね。それに、「トンカツ・ケーキ」って、どう考えても、あまり美味しそうじゃないんですけど…(苦笑)。まあ、これを観た正直な感想は、「わたしは、ケーキ屋のお嫁さんにもトンカツ屋のお嫁さんにもなれないな」ということ。というか、なる能力がないです、はい。それと、ダイエットのモチベーションは、『THE ダイエット!』や『バラ色の聖戦』の方がモチベーションは上がります。ダイエット中かダイエットを考えている方には、そちらの二つの方がおススメです。でも、相武紗季ちゃんの体当たりの演技は、見事だと思いました。
- from: - 2019/08/31 10:11 AM
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