あず沙の映画レビュー・ノート

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死刑基準
評価:
コメント:2011 日本 国内TVドラマ ミステリー・サスペンス 出演:山本耕史、小澤征悦、戸田菜穂、柏原崇

タイトル通りの重いテーマなので、内容がタイトルに負けなきゃいいな…なんて思いながら観た法廷サスペンスです。法学部講師の水戸(山本耕史)と、弁護士の大伴(小澤征悦)、そして検事の麻梨子(戸田菜穂)は、一緒に法を学んだ学友でした。大伴は死刑廃止活動の扇動者として名を知られている中、大伴の妻が何者かによって殺害されてしまいます。そして、大伴は容疑者の死刑を求刑するというストーリーです。

 

死刑の基準って、いったい何なのでしょう。初犯で一人を殺害した場合、余程のことがない限り死刑判決が下ることがないというのが現状です。情状酌量の余地がない場合でも、最高で無期懲役(最近刑が重くなってきてますので)。一方で、被害者遺族側としては何の罪もない家族を殺されたら極刑を訴えるのは当然の心情、と言わざるを得ません(当事者になってみなければわからないことなので、あまり軽々しいことは言えないわけですが…)

 

とは言え、被害者家族のお気持をくんでも、わたしは死刑には反対です。理由は二つ。一つは、自分の犯した罪はやはり生きて償うべき。犯した罪の重さを自覚してその十字架を最後まで背負い天寿を全うすべきだと、そう思っています。それに、死刑を自殺に利用する人もいるかもしれませんから。二つ目は、冤罪の可能性がたとえ1%以下でもある場合。執行された後冤罪だと分かっても、取り返しがつかないからです(「冤罪」についての深い議論はちょっと置いておくとして)。そういう意味では大伴と意見が似ているわけですが、これはあくまで一般人の私見であって、違いは大伴は法にたずさわる人間であるという点です。やはり、法廷に立つ立場の人間がそれを公言するということは、相当大きな意味を持ってきます。

 

死刑の是非はそれぞれの考えがあるわけで、このドラマが死刑基準を決めてくれるわけでもなく、死刑制度についてもう一度考え直すくらいのものでしかありません。しかし、組織の命令に反してまで正義を貫こうとする麻梨子や定年間近の刑事(柄本明)の勇気ある決断には、人が人を裁く上での道徳を考えさせられます。そして、「死刑は被害者遺族の復讐のためのものではない」とう水戸のことばが、この果てしなく重く大きなテーマを一応は締めくくっています(ちょっとこじんまりまとまっちゃった感はありますが)。

 

でも、大伴の妻を殺害した真犯人の気持ち、わからなくはないです。大伴が反感を買う理由は十分にあります。イケメンで脚光を浴びている若手弁護士、そんな弁護士に上から目線で法の理論を説かれると…。小澤征悦さんは、今回の役にピッタリで、なかなかの好演でした。山本耕史さん、戸田菜穂さんや他の俳優さんを見ても、キャスティングが当たっているのではないでしょうか。それにしても、WOWOWさん、いつも大きなテーマにチャレンジなさっていますね。コンプライアンス、お得意分野とお見受けします。そういうドラマ、わたしは好みですけど。

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