あず沙の映画レビュー・ノート

しばらくお休みしておりましたが、そろそろ再開いたしました
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エクスペリメント
評価:
コメント:2010 アメリカ 洋画 ミステリー・サスペンス 出演:エイドリアン・ブロディ、フォレスト・ウィテカー、キャム・ギガンデット、クリフトン・コリンズ・Jr

作品はドイツ製サイコ・スリラー『es「エス」』のリメイクで、『es「エス」』は未見の者の感想です(オリジナルとの比較を書かれている方が多いようですが…その比較はできないので、その点ではご参考にならないかも)。高額の報酬を目当てに2週間の心理実験に参加した男性(エイドリアン・ブロディ)が、他の被験者たちとともに模擬刑務所で極限状態におかれるというもの。快・不快でいうともちろん不快に当てはまり、特に冒頭のスライドには目を覆いたくなるようなグロテスクな映像もあります。

 

スタンフォード大学での心理学の実際に行われた実験がベースになっているお話なのですが、囚人役の人たちに屈辱感を与えて、囚人役と看守役の人たちの人間性がどのように変化するかを監視カメラで撮るという、なんともエグイ実験なのです。この作品を観て、思い出したことがあります。以前研修で、パワハラのロール・プレイングというものに参加したことがあります。二人が組になり、わたしは嫌みなことを言う上司役をさせられて、教科書に書いてある通りに言っただけなのに、相手の部下役の人が本気で怒り出したのです。

 

この作品の設定においても、報酬のために実験に参加したということはみんな理性の上でわかっていても、やはり人間の感情というのはコントロールできないものというのは、火を見るよりも明らかなのではないでしょうか。屈辱感を与えられたら、「それがどんなに相手を傷つけるものなのか、身をもって知らせてやる〜」と思う気もわかりますし、そんな状況では、自分を誇示したいという人間の支配欲というのは自ずと出てきてしまうものでしょう。

 

有名大学で、わざわざ実験をするまでもないと思うんのですがね〜。それに、その実験がたとえ心理学史上に残る実験であったとしても、一度映画化すれば十分だと思うんですよね。なので、わざわざリメイクまでした意図がわかりません(オリジナル作品を観てないので、あまり偉そうなことは言えませんが…)

 

印象に残ったのは、あんなにお互い感情的になっていたにもかかわらず、実験が中止になってみんな迎えのバスに乗り込んだら、実験前と同じ見知らぬ他人になっていたことです。ロール・プレイングの世界から出てしまえば、「あれは報酬のためにやっていたんだ」って案外割り切れるものなんですね…その点はちょっと意外でした。

 

いつか観なきゃと思っていましたが、オリジナルの作品までは観る気はなくなりました。一度観たら十分ですし、同じ実験がベースになっているわけで、脚色されてはいるとしても本質は変わらないでしょうから。演技については、主役のエイドリアン・ブロディをフォレスト・ウィテカーが喰っていたように感じます。いつ見てもすばらしい演技ですね、今回も感心しました。★2と★3と迷うところですが、フォレスト・ウィテカーの演技が光っていたので、★3ということに。

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