あず沙の映画レビュー・ノート

しばらくお休みしておりましたが、そろそろ再開いたしました
<< June 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | | - | - | - | - |
下流の宴
評価:
コメント:2011 日本 国内TVドラマ 出演:黒木瞳、美波、窪田正孝、渡辺いっけい

原作者林真理子さん炸裂のシニカル・ドラマです。とにかくブランド好きの女性を、冷やかな視線でリアルに描いています。父親が医者だったというプライドを固辞する中流家庭の主婦の由美子(黒木瞳)…そんな由美子を悩ませていたのは、息子の翔のことでした。高校を中退してアルバイト生活を続けていた翔から、同じくフリーターの彼女の珠緒(美波)と同棲すると告げられたのです。また、娘の可奈は可奈で、自分を磨くことよりも、玉の輿を目指して婚活に注力していて…みたいな。

 

言うことだけを聞いていれば嫌な女なんだけど、どこか憎めなくてかわいい面を持った由美子を、黒木瞳さんが絶妙に演じています。一生懸命だけど、幸せの本質がまるでわかっていなくて、そして本人もそのことに気づいていない…そんな人、いますよね。そんな由美子の夫役が渡辺いっけいさん。平凡なサラリーマンでパッとしないけど、いい夫なんですよ。いつもながら、味のある演技です。由美子にバカにされて医大を受験すると言い出す珠緒は、今注目を集めている美波さん。こういう役、ハマってますよね、彼女。そして、由美子の幼なじみで登場するのが、遠藤憲一さん。今回もいい具合に脇を固めています。また由美子の母親役は野際陽子さんですが、「ゴッドマザー」と呼ばれるのがピッタリな腹のすわった度量のあるおばあちゃんです。

 

笑える要素がちょっと入ったシニカル・ドラマですが、世相をよく反映していて、幸せの本質とは何なのかを考えるように自然に導いてくれる展開になっています。「何のために生きているのか」なんて思い詰めたときに観ると、ふと気分をラクにしてくれるような感じです。オバサン向けのドラマじゃないの?という意見もあって、それに反論はできません(オバサンの一員であるわたしとしては)。でもね、若い方が観た場合、翔や珠緒に感情移入できるのかも。上昇志向が強く極端な価値観を持った母親がいた場合、それに対して気持ちが萎えるのか、奮起するのか。あるいは、このバブル世代の母親に対して「時代が違うよ」と思って我が道を行くのか。


しつこいようですが、こういう女性を描かせたら右に出るものはいない林真理子さん。林さんの歯切れのよい文章が、このドラマからも読めるようで、お好きな方にはおススメのドラマです。わたしもその一人なので、この評価をさせていただきますね。

 



スポンサーサイト
- | 15:20 | - | - | - | - |
コメント
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://eigafan.jugem.jp/trackback/224
 

(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.