あず沙の映画レビュー・ノート

しばらくお休みしておりましたが、そろそろ再開いたしました
<< July 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | | - | - | - | - |
猿の惑星 創世記(ジェネシス)
評価:
コメント:2011 アメリカ 洋画 SF アクション 出演:ジェームズ・フランコ、フリーダ・ピント、ジョン・リスゴー、アンディ・サーキス

まずは、遅ればせながら、第84回アカデミー賞視覚効果賞ノミネート、おめでとうございます!惜しくも受賞にはいたりませんでしたが、それでも栄誉あるこ とだと思います。シリーズものの起源的な作品って、辻褄合わせのためのほころびが目立っちゃってがっかりすることが多いのですが、これは別です。そんなわ けで、あまり期待せずに観たところ、映画の中に引きずりこまれるようなスゴイ引力を感じましたよ、シンプルなストーリーながらも。

そもそも『猿の惑星』のシリーズって、猿同士の会話の中で人間(戦争をする人間)への風刺をきかせているのが多いですよね。それで、脚本も濃密なわけです が、今回の作品は会話は少なめです。なにしろ、「今回の猿はしゃべらないので」。…というか、「まだしゃべれないので」。

一対一ならば仲良くできるのに、集団になったとたん相手の仲間に融け込むことができずに、別れなければならないことって、確かにあります。アルツハイマー病のための治療薬を開発している科学者ウィル(ジェームズ・フランコ)とチンパンジーのシーザーはまさにそんな関係。

製薬会社の治験のモルモットとして使われていたチンパンジーが、ウィルスにより高度な知性を持つようになったものの凶暴化したために、何匹かのチンパン ジーは殺されるわけですが、そのうちの一匹のメスのチンパンジーが赤ちゃんを産んでいました。その赤ちゃんを殺すことができずに、ウィルが自宅で育てるこ とに。そのチンパンジーの赤ちゃんが、シーザーです。しかし、赤ちゃんの頃は目立たなかったものの、大きくなると猛獣になってしまうものです(この辺り は、『野生のエルザ』を彷彿とさせますね)。

シーザーはウィルに、「自分はペットなのか?」と手話で尋ねます。ウィルは「もちろん、違うよ」と答えるのですが、知らない人からは危険なペットを飼って いるとしか見えないのですね。そして、ウィルとは堅い信頼関係にあるものの、賢いシーザーはそのことに早い段階で気づいているのですね〜。なんとも、切な いです。

チンパンジーの赤ちゃんって、本当にかわいいんですよね。ネットでペットにしたいと書き込みをしてる人を見かけたことがありますが、少なくとも日本ではチ ンパンジーを飼うことはできません。犬は餌をくれる人間をご主人様だと思ってくれますし、猫は「餌をくれるならペットになってあげてもいいわよ」程度に 思っているのでしょうが、知性の高いチンパンジーにいたっては、「人間なんかのペットにされてたまるもんか」、と思ってるんでしょうね、きっと。

閑話休題。「猿」と「人間」という集団、そしてウィルとシーザーという個人の結び付きをテーマに、団結、結束、排他、信頼というファクターにまで掘り下げ られるので、かなりディープです。森の映像、チンパンジーの緑の瞳などの美しい映像と、素朴なストーリーに、これほどまでに人の心にずっしりとくるものが 隠されていようとは…。シリーズ一作目に負けない傑作と言えるレベルでしょう。エンドロールの合間にオマケ映像が挿入されているので、お見逃しなく!続編 があることをほのめかしてくれているところが、なんとも心憎いですね。
スポンサーサイト
- | 17:31 | - | - | - | - |
コメント
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://eigafan.jugem.jp/trackback/215
 

(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.