あず沙の映画レビュー・ノート

しばらくお休みしておりましたが、そろそろ再開いたしました
<< March 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | | - | - | - | - |
死ぬまでにしたい10のこと
2002  カナダ  スペイン  洋画  ドラマ  ラブロマンス  
作品のイメージ:切ない、ためになる
出演:サラ・ポーリー、マーク・ラファロ、スコット・スピードマン、レオノール・ワトリング

「人生の終わりが分かったら、自分はそれまでに何をするだろうか」について、考えさせてくれた作品。23歳のアン(サラ・ポーリー)は、夫のドンと二人の娘と一緒に、トレーラー・ハウスで暮らしていた。アンとドンは、経済的には貧困層に属する夫婦。ドンはようやくプール工事の仕事にありついたばかり。アンは、大学構内の深夜清掃で生計を立てている。ある日、アンは突然体調を崩し病院に行くと、癌で余命数カ月と宣告される。アンはそのことを誰にも言わず、夜更けのコーヒーショップで死ぬまでにしたいことの10項目のリストを作る。そして、その日から、彼女はそのリストを一つずつ実行していくのだった。そんな時、アンは、コインランドリーで、ある男性リー(マーク・ラファロ)と出逢う・・。

 

原題は、”My Life without Me” (私のいない人生)。この若さで自分の死を静かに受け入れ、他言せずに淡々とするべきことを実行するヒロインに驚嘆した。が、残念ながら、リストの内容には共感できなかった。夫以外の人と恋愛するというのは、仕方がなくそうなってしまうのならまだしも、一つの目的にするのはいかがなものか(どんな理由があるにせよ)。それに、もし自分だったら、家族にメッセージのテープなどを残したりしないと思う。感動的ではあっても、家族にとっては涙なしでは聞けないものになってしまうから。自分が死んだ後のことは、残された人たちの意思に任せたい。自分自身が存在しないのに「後添え」のことまでアレンジするなんて、おこがましいような気がする。とは言え、「爪とヘア・スタイルを変える」という項目からは、アンが若くして遊びもオシャレも何も知らずに結婚した後、 生きるだけで精一杯のギリギリの生活を送ってきたことが窺え、この項目については心にジーンとくるものがあった。

 

誰もがいつかは迎えるその日が来たときのための「心の準備」にはなった。10項目のリストを作ることで、案外自分自身が救われるものかもしれない。そして、淡々と行動に移すことによって、やがて来る死を客観的に見つめることができるのかも。というわけで、本作自体、「感動」「泣ける」作品かと期待していたがそういう意味では肩透かしであったものの、実用的に「ためになる」作品であった。自分もこのような境遇になったら、自分なりのリストを作ることにしよう。でも、あくまでも自分がいなくなった後のためのものではなく、自分がこの世に存在する間のためのものをリストアップしたい。故に、原題よりも邦題の方がしっくりくる。

 

案外人間は死の間際になると冷静になれるのかもしれない。なので、余命数カ月の場合、お医者さんには自分本人に宣告してほしいと思う。家族にだけ言って本人には隠すということは、絶対にしないでほしい。死を淡々と受け入れて、残された月日にできるだけのことをする、という意味ではアンを見習いたい。余命数カ月のヒロインが外見上全く病人には見えないこと、不倫していたらやはり家族との間に溝が出来てしまうのではないか・・などなどのツッコミどころはあるものの、残りの人生をどう生きるかについて考えるきっかけを与えてくれた作品・・なので、なんとか及第点。★2.8

スポンサーサイト
- | 21:06 | - | - | - | - |
コメント
from: カヌ   2009/07/10 12:08 AM
こんばんは、いつもトラバありがとうございます。
the borderlandのカヌです。
何度かトラバをさせてもらってるのですが、どの記事も
こちらからはトラバできないようですm(_ _)m

この作品ですが、あんなに淡々と10のことを遂行できるのは、ファンタジーな気がします。少なくとも私はアンにはなれそうにないです(^^;
from: あず沙   2009/07/10 6:42 AM
カヌさん>いらっしゃいませ〜☆ TBがうまく行かないようで、スミマセン。お気遣い、どうもありがとうございます。私も、自分がそうなったら、泣いたり落ち込んだりしてしまうと思います。あんなに淡々と行動に移すのは、実際には難しいのかもしれませんね。
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://eigafan.jugem.jp/trackback/198
23歳の若さでがんを宣告されたヒロイン、アン(サラ・ポリー)の生き様を綴(つづ)ったヒューマン・ドラマ「死ぬまでにしたい10のこと」(原題=My life without me、2002年、106分、スペイン・カナダ、イザベル・コヘット監督脚本、ペドロ・アルモドバル製
シネマ・ワンダーランド | 2009/07/08 10:23 PM
君を見つめても 10%もわからない
悠雅的生活 | 2009/07/08 10:42 PM
今日は短めの映画をと思って探したら103分のがあったのでチョイス。サラッと観る分には良さそうなテーマだし、ちょうど良かったかな。23歳のヤングママが、死を宣告されてから、これからしたいことをリストにする。
しーの映画たわごと | 2009/07/09 9:31 AM
   細かい事は忘れてしまったけど   当時この映画を観たとき 好きになれないと思った   主人公アンは(サラポーリー)は23歳で余命2ヶ月だと   医師に宣告される   アンはそれを誰にも言わない 夫にも親にも・・   そして自分の人生を振り返り 
カトリーヌの雨傘 | 2009/07/09 3:34 PM
《死ぬまでにしたい10のこと》 2002年 カナダ/スペイン映画 - 原題 -M
Diarydiary! | 2009/07/11 5:56 PM
死ぬまでにしたい10のこと(2003/カナダ)  23歳のアンは、母親の家の裏庭にあるトレーラーハウスで失業中の夫と幼い2人の娘と暮らし、時間に追われる忙しい毎日を送っていた。だがある日、彼女は突然腹痛に襲われて病院に運ばれる。そして検査の結果、医師から
みかんのReading Diary♪ | 2009/07/15 12:47 AM
☆☆☆★(7点/10点満点中) 2002年スペイン=カナダ映画 監督イザベル・コヘット ネタバレあり
プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] | 2009/07/20 12:13 PM
 

(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.