あず沙の映画レビュー・ノート

しばらくお休みしておりましたが、そろそろ再開いたしました
<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | | - | - | - | - |
ワールド・オブ・ライズ
2008  アメリカ  洋画  アクション  ミステリー・サスペンス  
作品のイメージ:ドキドキ・ハラハラ、カッコいい、スゴイ、ためになる
出演:レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、マーク・ストロング、ゴルシフテ・ファラハニ

スリリングかつドキドキ・ハラハラ感たっぷりの作品。米国の諜報機関CIAの敏腕工作員ロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は、世界を駆け回り、地球規模の爆弾テロを画策するテロ組織リーダーであるアル・サリームを追いかけていた。彼に電話で指示を出す上司は、冷徹なCIA局員エド・ホフマン(ラッセル・クロウ)。フェリスは情報を追ってヨルダンのアンマンに飛び, ヨルダン総合情報庁長官であるハニ・サラーム(マーク・ストロング)に協力を仰ぐ。また、彼は作戦行動中に怪我を負い、その手当をしてくれた看護師のアイーシャとプライベートで逢うようになる。やがて、彼はCIAのガーランドの協力を得て、建築家オマール・サディキを使って罠を張る作戦に・・。

 

巧妙な作戦で裏読みが必要な濃い内容で、特に中盤からラストにかけて目が離せない展開になっている。思わず、身を乗り出して鑑賞してしまった。原題は、“Body of Lies”(嘘の塊)。敵を欺くには、まず味方からということになるのだろう。ハニがフェリスに「自分に嘘をつくな」と念を押していたにもかかわらず、自分の知らないところでホフマンが取った行動によってフェリスはそれを反故にせざるを得なくなったり・・。と思っていると、ストーリーは二転三転して、フェリスは・・。

 

孤軍奮闘する工作員役のディカプリオの体当たりの演技が見物(拷問を受けるシーンは凄絶)。一方、ラッセル・クロウについては、安全が確保された遠隔地から無人偵察機で成り行きを見ながら無理な指示ばかりしてくるイヤな上司役を演じているのだが、善人顔が災いしてどうもしっくりこない。この役のために増量してでっぷりとした体型にし、眼鏡をずらして上目遣いで凄味を出そうとしているんだろうけど、彼自身の人の良さが滲み出てしまっている。マーク・ストロングは、どこかアンディ・ガルシアに似ていて一目見て「渋みのあるいい男」という印象。

 

本作は、当然フィクションであるが、かなり現実に近いことが描かれているのだと思う。「事実にほど近いフィクション」と称されているが、まさにその通り。アメリカ側の無人偵察機によるスパイ行動に対抗するテロリストたちのやり口というのが、完全にアナログ。パソコンや携帯などのデジタル機器を一切使わず、口伝てに連絡するという方法を取っている。この方法なら、デジタルなアメリカのやり方では太刀打ちできない。また、「殉教」という名のもとに、知りすぎた者に自爆を強要するテロ集団のやり方からも、彼らの恐ろしい実態を見せられたような気がする。

 

イスラムと西洋(というかキリスト教)は、歴史から見ても長年に亘り戦争を繰り返しているわけで。「イスラム人は世界中の人間をイスラム教に改宗させるつもりだ」という欧米人のとらえ方も偏見に満ちているし、住めば都と言わんばかりに中東が好きになっているフェリスでさえ、中東に完全に馴染むことができないでいる。フェリスがアイーシャの姉の宅を訪ねるシーンでも、アイーシャの姉とフェリスの間でお互いの考え方に食い違いがあることが浮き彫りにされている。その点からも、イスラムと西洋がお互いに理解し合える日は来ないのかな・・と思わせるようなちょっとネガティブな面も窺える。という意味でも、娯楽作品とは言い難い本作。見応えはあったが、その分全部受け止めようとするとかなり重くのしかかってくる。★3.6

スポンサーサイト
- | 17:00 | - | - | - | - |
コメント
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://eigafan.jugem.jp/trackback/192
信念で動く人間たちのドラマ。  
Akira's VOICE | 2009/07/05 5:30 PM
公式サイト。デイビッド・イグネイシアス原作、 リドリー・スコット監督。レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、マーク・ストロング、ゴルシフテ・ファラハニ、オスカー・アイザック、サイモン・マクバーニー。原題はBODY OF LIES。訳せば「嘘の塊」ぐらいだろ
佐藤秀の徒然幻視録 | 2009/07/05 5:35 PM
 『どっちの嘘が、世界を救うのか。』  コチラの「ワールド・オブ・ライズ」は、12/20公開となるPG-12指定のアクション・サスペンス超大作なのですが、試写会で観て来ちゃいましたぁ〜♪アメリカでの興行成績はイマイチぱっとしない感じだったようなので、あまり期
☆彡映画鑑賞日記☆彡 | 2009/07/05 6:29 PM
試写会で 観てきました。「ワールド・オブ・ライズ」公式サイトディカプリオとラッセル・クロウの競演、さらにリドリー・スコット監督!てだけでなんだか期待してました〜現場で死と隣り合わせの任務遂行するフェリス(ディカプリオ)最近似たような役多いような気がす
かいコ。の気ままに生活 | 2009/07/05 8:21 PM
映画の冒頭、この作品はワシントンポスト紙のジャーナリストによるフィクション小説を映画化したものという注釈が出ますが、それすら「嘘」ではないかと疑うほどノンフィクションに思えるこの映画。とにかくこの映画で描かれていることは今もこの世界のどこかで確実に行
めでぃあみっくす | 2009/07/05 8:48 PM
宣伝量はそれほど多くなかったけどこれも年末向けの大作映画ですよね。ここのところアクション系のサスペンスドラマ作品が続いてるような気がするレオ様ですが、今度はCIAのスパイとして中東を舞台にテロ組織との戦いを描くお話です。 出演はその他に、ラッセル・ク
カノンな日々 | 2009/07/05 10:10 PM
JUGEMテーマ:映画&nbsp; リドリー・スコット監督作品。主演のレオナルド・ディカプリオも助演のラッセル・クロウも素晴らしかったです。リドリー・スコット監督の作品はいくつかの作風に分類されると思いますが、個人的にはこの手の硬派なサスペンスがとても好
ハピネス道 | 2009/07/05 11:45 PM
映画「ワールド・オブ・ライズ」の冒頭に掲げられるW・H・オーデンの詩の一節の一部なんですが…パンフに載っていた岩崎宗治さん訳を見てやっと納得いったんですが、実際のスクリーン字幕で松浦美奈さん訳を読んだときには、直訳過ぎて一瞬意味不明で困った。 タイト
inuneko | 2009/07/06 12:32 AM
1月4日(日) 16:00〜 丸の内ピカデリー1 料金:1300円(プレイガイドで前売りを購入) パンフレット:600円(小さい!買っていない。) 『ワールド・オブ・ライズ』公式サイト テロリストを捕らえようとしているCIAの本部のボス(ラッセル・クロウ)、現場の
ダイターンクラッシュ!! | 2009/07/06 7:13 AM
 自爆テロなどアラブの反撃は、個人的な怨念だけでは遂行できないのは自明のことだ。極めて綿密に組織が計画し、最終的には実行者に旅券を手配したり、武器を調達しなければならない。だから組織の資金の動きをつぶさに眺めることができるなら、計画を未然に防ぐことも
After the Pleistocene | 2009/07/06 8:32 AM
【BODY OF LIES】PG-122008/12/20公開(12/20鑑賞)製作国:アメリカ監督:リドリー・スコット出演:レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、マーク・ストロング、ゴルシフテ・ファラハニどっちの嘘が、世界を救うのか。
映画鑑賞★日記・・・ | 2009/07/06 12:45 PM
BODYOFLIESどっちの嘘が、世界を救うのか。メディア映画上映時間128分製作国アメリカ公開情報劇場公開(ワーナー)初公開年月2008/12/20ジャンルサスペンス/アクション映倫PG-12【解説】「ブラックホーク・ダウン」のリドリー・スコット監督、「ディパーテッド」のレオナ
CinemaCollection | 2009/07/06 4:19 PM
☆☆−−− (5段階評価で 2) 1月2日(金) 109シネマズHAT神戸 シアター10にて 16:10の回を鑑賞。
みはいる・BのB | 2009/07/06 8:28 PM
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 結局 女を守る為に動く話になっちゃって残念な感じでした。 ワールド・オブ・ライズ 特別版 [DVD]クチコミを見る
NOHOHONブログ | 2009/07/06 9:09 PM
あらすじCIA工作員のロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)は世界中の情報網の中枢に潜入し、現場を知らない上司にキレながらも、命を張って働く男。彼の上司であるベテラン局員、エド・ホフマン(ラッセル・クロウ)は平和な自宅や安全な本部から電話一本で命
虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映画 ブログ | 2009/07/06 9:23 PM
中東のテロ組織がヨーロッパ各地で爆破テロを行った。CIA捜査官フェリスは首謀者を逮捕すべく単身イラクに潜入する。そして指揮官のホフマンは、アメリカの本部に留まって指示を出す。二人は時に対立しながらも、内と外からテロ組織を少しずつ追い詰めていく。
5125年映画の旅 | 2009/07/06 10:23 PM
ワールド・オブ・ライズ 239本目 2008-45 上映時間 2時間8分 監督 リドリー・スコット 出演 レオナルド・ディカプリオ ラッセル・クロウ マーク・ストロング 会場 吉祥寺東亜興行チェーン 評価 7点(10点満点)  CIA VS テロリストのスパイ映画。
メルブロ | 2009/07/06 10:55 PM
テロ組織を相手に、熾烈なスパイ戦をくり広げる男たちの偽りに満ちた世界! 世界一の嘘をめぐるアクション・サスペンス超大作! 物語:中東のCIA工作員フェリス (レオナルド・ディカプリオ) はとあるミッションで失敗し、大怪我を負う。 傷の癒えたフェリスはラン
パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ | 2009/07/06 11:09 PM
『ワールド・オブ・ライズ』を観ましたCIAに雇われた元ジャーナリストの男が、ヨルダンで大規模なテロ組織を追跡する姿を描くサスペンス・ドラマです>>『ワールド・オブ・ライズ』関連原題: BODYOFLIESジャンル: サスペンス/アクション上映時間: 128分製作国: 
おきらく楽天 映画生活 | 2009/07/07 12:10 AM
原題:BODYOFLIES監督:リドリー・スコット原作:デイビッド・イグネイシアス脚本:ウィリアム・モナハン出演:レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、マーク・ストロング、ゴルシフテ・ファラハニ試写会場 : 東京国際フォーラム公式サイトはこちら。<Sto
NiceOne!! | 2009/07/07 5:26 AM
誰の嘘が優ったのか?  世界中を飛び回り、死と隣り合わせの危険な任務に身を削るCIAの工作員フェリス。一方、彼の上司はもっぱらアメリカの本部や自宅など平和で安全な場所から指示を送るベテラン局員ホフマン。そんな生き方も考え方も全く異なる彼らは、ある国際的
CINECHANの映画感想 | 2009/07/10 1:12 AM
ワールド・オブ・ライズ’08:米 ◆原題:BODY OF LIES◆監督: リドリー・スコット「アメリカン・ギャングスター」「グラディエーター」◆出演:レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ、マーク・ストロング、ゴルシフテ・ファラハニ ◆STORY◆ロジャー・フェ
☆C'est joli〜ここちいい毎日を〜☆ | 2009/07/12 9:11 PM
 

(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.