あず沙の映画レビュー・ノート

しばらくお休みしておりましたが、そろそろ再開いたしました
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アラトリステ
2006  スペイン  洋画  アクション  文芸・史劇  
作品のイメージ:カッコいい、ドキドキ・ハラハラ、ためになる
出演:ヴィゴ・モーテンセン、エドゥアルド・ノリエガ、ウナクス・ウガルデ、ハビエル・カマラ
 

スペインの歴史を熟知していないと、ちょっとキツイ作品(スペインで撮影され、スペイン人スタッフが作り上げた全篇スペイン語のスペイン映画というだけに、スペインの方にとっては最高の歴史エンタメとなるのでしょうが、私個人にとっては難しい作品でした)。17世紀のスペイン。無敵艦隊をエリザベス女王に破られ、栄華に限りが見え始めた頃、その陰に孤高の剣士と称される男がいた。その名は、アラトリステ(ヴィゴ・モーテンセン/アラトリステ自身は架空の人物で、実在した人物をモデルにしているわけではないようです)。アラトリステは、剣士として13歳から己の腕だけを頼りに、死と背中合わせの戦場を生き抜いてきた。フランドル地方での戦いからマドリードへと帰還したアラトリステは、戦死した友との誓いを守るため、彼の息子イニゴを引き取る。そんな折、英国から来た異端者を殺せとの密命を受ける。しかし、その裏には宮廷内でのある謀略がうごめいていて、アラトリステたちはその渦の中に巻き込まれていく・・。

 

制作費はスペイン史上最高額というだけに、歴史スペクタクルとしての見応えは十分。剣に生きる誇り、共に戦う仲間たちへの忠義、そして愛する女性であるマリアへの愛を秘めた思いを胸に戦うアラトリステ・・義理・人情・正義を重んじる一人の男の勇敢な姿が力強く描かれている。但し、ストーリー自体は結構複雑というか、もともと長い原作を一つの映画にしたわけなので、ストーリー上のいろんな要素が詰め込まれ過ぎていて、シーンもとびとび。なので、原作を読んでいるか歴史にかなり詳しいかでないと、ちょっと置いてきぼり感を感じてしまう。権力者は誰なのか、アラトリステの敵対者は誰なのか、仲間は誰なのかを予習して観た方が、入って行きやすいように思う(私はwikiで復習しました。「80年戦争」、「ブレダの包囲戦」、「30年戦争」とか「ロクロワの戦い」って・・?と、その辺りはチンプンカンプンだったもんで・・お恥ずかしながら)。

 

アラトリステが、ときにはカピタン(隊長)とかディエゴ(ファースト・ネーム)で呼ばれたりしていて、前半は特に(?)混乱してしまった感が。異端審問所での断罪については、「宮廷画家ゴヤは見た」が少し予習になった(時代的には、「宮廷画家ゴヤは見た」の方が後になるわけですけど)。また「エリザベス・ゴールデンエイジ」では、ちょうどイギリス側からの史実が描かれているわけで、それを逆のスペイン側から見たバージョンになっていると思えば(「エリザベス・ゴールデンエイジ」の時代の方がちょっと前ですね)、結構面白い。しかし、画面自体はちょっと暗めで、マリアやイニゴの恋人が登場する以外のシーンは、埃まみれでの戦闘シーンが多くあまり華やかさは感じられない。

 

ヴィゴ・モーテンセンの魅力は、たっぷり堪能できる。ヴィゴのPVとまでは言わなくても、権力者に媚びず一匹狼的なアラトリステを演じるヴィゴの演技は渋いの一言に尽きる。なので、ヴィゴのファンにはたまらない逸品だと思う。しかし、特にヴィゴのファンではないという方の場合、スペインの歴史に詳しい方、歴史スペクタクルが特にお好きな方、原作を読んだ方、予習をして知識を得ている方にはおススメできるが、私のように予備知識ゼロで観たら、ストーリーの流れがわかりづらいという感想を持たれる方が多いのではないだろうか。また、ヴィゴ以外出演者に知っている人がいなかったので、ちょっとその点もなんとなく馴染めなかった(ご存じの方はご存じかと思いますが)。原作を読んでから再見ということも考えてみたが、原作はなんと5冊もあるらしく、まぁそこまでする気にもなれないというのが、正直な感想。原作に忠実ではなくてストーリーを大胆に割愛する部分があっても、もう少し説明を入れてほしかったなぁ・・なんて思ってしまった。★2.8

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コメント
from:   2009/07/02 2:34 PM
あず沙様こんにちわ。
これは2007年2月にスペイン版DVD(英語字幕付き)で観ました。日本公開になるとは思わなかったので・・お取り寄せしちゃったんですよね。その後公開時には映画館にも行きました。
つまりそれだけ期待値が大きかったと言う事です。(^_^;)
でも脚本が・・・・でしたね。大河ドラマの総集編を見せられているようでした。
衣装や美術があんなに素晴らしいのに。絵画的構図や色調がため息が出るほど美しかったのに・・・。
ヴィゴさんも渋くて格好良かったですし。
本当に・・・勿体ない、惜しい作品でしたね〜。
from: rinzu   2009/07/02 2:39 PM
↑ ・・・スミマセン。どーも調子悪いようです。1回めには反映されず、2回目には書いたのに名前が抜けて反映されてしまいました・・・。m(_ _)m
from: あず沙   2009/07/02 3:40 PM
rinzuさん>いらっしゃいませ☆ 輸入版DVDでご覧になり、劇場にも行かれたんですね。おっしゃる通り、絵画的構図や色調は美しかったですね〜。ヴィゴもカッコよかったですし・・。でも、5冊もある原作を一つの作品に詰め込み過ぎたという感じがして、そのあたりにちょっと無理がありましたね。脚本を練り直してもっとシンプルな流れにすれば、かなりレベルの高い作品になっていたでしょうに・・ホントに惜しいです。ヴィゴの表情にマッツの面影を感じてしまった私です。マッツも、こんな映画に出演してほしいですね!
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