あず沙の映画レビュー・ノート

しばらくお休みしておりましたが、そろそろ再開いたしました
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シリウスの道
2008  日本  国内TVドラマ  
作品のイメージ:切ない、カッコいい
出演:内野聖陽、寺島進、大塚寧々、栗山千明

今まで意識していなかった内野聖陽に魅力を感じた作品。大手広告代理店営業部副部長の辰村祐介(内野聖陽)は、大手メーカーである大東電機から、突然予算18億という巨額プロジェクトの競合の指名を受ける。仕事の内容は、新たに参入するネット証券のプロモーション。社内の軋轢の中、有能な上司(真矢みき)の下で、他の社員と協力して仕事を引き受ける辰村。しかし、そのプロジェクトが、自分の封印してきた過去と繋がっていることを知る。25年前、大阪で暮らす子ども時代の祐介は、勝哉(寺島進)と明子(大塚寧々)と三人で仲良くしていた。ある日、明子が母親の再婚相手である義父(六角精児)に何度も犯されていることを知る。少年たちの心に燃え上がる暗い復讐の炎。二人は、明子に知られないように、明子の義父を殺そうと決意する・・。

 

元大手広告代理店に勤めていた原作者だけあって、広告業界の実態がリアルに描かれている。社内派閥や権力争いの中にあっても、凛々しく自分のスタイルを貫く辰村の熱さにはウットリしてしまった(でも、社内での暴力はいけませんよ)。しかし、そんな辰村に蘇る記憶が、彼を影のある男にしている。そう、「記憶は眠らせることはできても、葬り去ることはできない」のだ。そして、一枚の絵が、祐介を勝哉へと導くことに・・。

 

ドラマWについてのクオリティの高さは「ルパンの消息」でも実感したが、本作でもWOWOWの実力を見せつけられたような感じ。但し、158分というのは長すぎるので、せめてせいぜい二時間くらいにまとめてほしい(途中飽きたり間延びしたりすることはありませんでしたが、長い分だけ内容が希薄になったと思います)。良かった点は、広告業界の内実なんて自分は疎かったが、それを垣間見ることができたこと。結局のところ、他の組織と同じというか、さらにドロドロしたものなのだなぁ・・なんて思ってしまった。しかし、一点だけ解せない点がある。勝哉がわざわざ明子を苦しめるような手紙を半沢(大東電機の常務であり明子の夫/田中健)に書いたのか・・いくら大東電機への復讐のためとは言え、あの手紙の内容は酷過ぎるような・・。勝哉も祐介と同様、明子のことが好きだったのでは・・?

 

キャスティングも豪華。派遣社員役の栗山千明がかわいいし、辰村の足をひっぱろうとする他局長役の本田博太郎の悪役ぶりはいぶし銀もの。真矢みきは、「できるいい女」がハマり役。セクシー・オーラが、ビンビン感じられた。辰村が通っているバーのマスター役の白竜は、相変わらず渋い。六角精児が、ちょっとかわいそうな役だけど(六角さんにとって、という意味です)。大塚寧々は、明子の二面性を上手く演じ分けている。明子の暗い過去が彼女を変えてしまったのか、それとも母親の影響なのか・・。そして、なんと言っても、内野聖陽の魅力が溢れている。硬派で、どんなことがあっても自分を曲げない、ときには熱く、ときにはもろい、そんな人間味溢れる辰村祐介の役を自分のものにしている。あまりのナチュラルさに、素で演じているのではないかと思えるほど。内野聖陽は時代劇に結構出演しているようだが、今後はこういったドラマのサラリーマン役のオファーも受けてほしい。

 

「シリウスと」は、太陽を除けば地球上から見える最も明るい恒星で、ギリシャ語で「焼き焦がすもの」「光り輝くもの」を意味するらしい。この意味が、ラストに効いてくる(エンドロールの背景・・夜の浜辺にあの二人の影が重なるのかどうか・・最後の最後までお楽しみください)。★3.9

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内容大手広告代理店・東邦広告に勤める辰村祐介(内野聖陽)会社の近くにある画廊で、一枚の絵を見かけ、ずっと気になっていた。そんなある日のこと、上司の立花(真矢みき)から連絡を受ける。突然、18億という大型案件に挑戦する機会を得たという。本来なら、他の部
レベル999のマニアな講義 | 2009/06/18 5:34 PM
 

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