あず沙の映画レビュー・ノート

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レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで
2008  アメリカ  洋画  ドラマ  ラブロマンス  
作品のイメージ:笑える、切ない
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、キャシー・ベイツ、マイケル・シャノン
 

「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス監督作品で、サムの妻であるケイト・ウィンスレットが主演。そして、レオナルド・ディカプリオをケイトの夫役にするのに、長い時間をかけてケイトがレオをくどいたのだとか。時代は、1950年代半ば。コネチカット州の郊外にある「レボリューショナリー・ロード」と名付けられた新興住宅地において、フランク(レオナルド・ディカプリオ)とエイプリル(ケイト・ウィンスレット)の夫婦は、二人の子どもにも恵まれ一見幸せそうに暮らしていた。理想の家庭を築いているように見えた二人だったが、もう一度人生への情熱を取り戻すという目的で、パリへの移住を決意する。そんな矢先に・・。

 

傍から見れば言うことない家族なのに、エイプリルは何が不満なのか・・というのが、一次的な感想。パリに行っても生活の保障はないどころか、パリに今までなかった何か新しいものでもあるというのか。あまりに、無鉄砲すぎる。それに、二人は愛し合っているようでいて、お互い浮気をしたり、日常的に言い争ったりしている。果たして、これは「アメリカン・ビューティー」と同様に、シニシズムを追及した作品なのだろうか、とも思ってみた。というのも、精神的に病んだ不動産屋の息子が訪ねてきて、フランクとエイプリルは「苦しみながらも家族ごっこをしているだけ」と、ものの見事に二人の関係の本質をズバッと言い当てるのだけど、その語りが妙に冷笑を誘う。

 

1950年代の時代背景を再現するために、小道具など細部に至るまでこだわりが感じられる。しかし、時代背景は違えども、夫婦関係の芯を描いているという点においては、普遍的なテーマを扱っていると言える。但し、隣の夫婦との会話で、パリで二人がどうやって生計を立てていくのかという話になった時に、パリではエイプリルが働くことについて、”Do you really support him?(旦那さんを本当に支えられるの?)“という反応がある。「あぁ、この時代はやはり奥さんが働いて家計を支えることは、珍しいことなんだ」と、時代の変化をあらためて感じてしまった。

 

ラストは、不動産屋のオバちゃん(キャシー・ベイツ)がフランク夫婦の悪口を言った後、オバちゃんの夫の顔のビミョーな表情がクローズアップされるのだけど、それが夫婦関係についての何かを象徴しているよう。夫婦関係をシニカルに描いたところについては「リトル・チルドレン」(これもケイトが主演です)を彷彿とさせるところがある。傍目にはおしどり夫婦に見えても、結局のところ完璧な夫婦なんていないんだろうなぁ・・という感想にたどり着いた。

 

新婚の時期は別にして、5年も経てばラブラブだけでは夫婦生活は続けられない。5年以上経って、どちらも離婚を考えたことがない夫婦がいたら、ぜひお会いしてみたい。それは、余程恵まれた環境の夫婦か(フランクとエイプリルも恵まれた夫婦だと思うんですけどね〜)、物事を自分の頭で考えることができない人なのか、どちらかでしょう。夫婦生活を続けていくには、お互い片目はつぶっていることが必要ということなのか。人間なんて何かが手に入れば、次に別の何かが欲しくなるもの。エイプリルもその「別の何か」を求めてパリに行きたいなんて言い出したのだと思う。現状に満足するなんて難しいことかもしれないけど、あまり欲を張りすぎると11年前みたいに沈没してしまうんじゃ・・と思っていたらやはり・・。

 

ケイトとレオの言い争いのシーンが凄まじく迫力がある。二人の迫真の演技に加え、メンデス監督が何気ない一つ一つのシーンを丁寧に、しかも二人の心情を精巧に描出するように撮っているところが、このドラマを上質なものにしている。★3.6

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Akira's VOICE | 2009/06/12 10:50 AM
 『それは──誰もが逃れられない<運命の愛> あなたの最愛のひとは あなたを愛していますか──。』  コチラの「レボリューショナリー・ロード 燃え尽きるまで」は、不沈の大ヒット作「タイタニック」のレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの再
☆彡映画鑑賞日記☆彡 | 2009/06/12 10:50 AM
すれ違う心。愛しているはずなのに…   
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで スペシャル・エディション [DVD]レオナルド・ディカプリオ, ケイト・ウィンスレット, キャシー・ベイツ, マイケル・シャノン, サム・メンデス角川エンタテインメント 2009-06-05by G-Tools 「彼らは理想の夫婦よ」 そ
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ハピネス道 | 2009/06/12 10:06 PM
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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで スペシャル・エディション [DVD]◆プチレビュー◆幸せを求めてもがく夫婦の姿が哀しい。タイタニックのロマンスの対極にある辛らつな家庭劇。 【75点】 1950年代のアメリカ。郊外の新興住宅街に住むフランクとエイプリ
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