あず沙の映画レビュー・ノート

しばらくお休みしておりましたが、そろそろ再開いたしました
<< July 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
 
PR
NEW ENTRIES
ブックマーク
あし@
おきてがみ
PROFILE
無料ブログ作成サービス JUGEM
 
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | | - | - | - | - |
失楽園
1997  日本  邦画  エロス  
作品のイメージ:切ない、萌え
出演:役所広司、黒木瞳、寺尾聰、柴俊夫

原作が渡辺淳一なので、男性側から描いたドラマだということを前提に鑑賞した方がよい作品。出版社の敏腕編集者だった久木祥一郎(役所広司)は、ある日突然閑職のポストに配属になる。そんな久木の前に、書道の講師をしている松原凛子(黒木瞳)という美しい人妻が現れる。やがて、二人はお互い魅かれあい、逢瀬を重ねていく。みなが知るところとなった二人の関係・・久木は妻(星野知子)から離婚を要求され、凛子の夫(柴俊夫)は離婚はしないと宣言し、二人の関係を記した告発文を久木の会社に送りつける。凛子は夫や実母との縁を切って、久木のもとに走ることに。すべてを失った二人の行き着くところは・・。

 

50歳にして、初めてオンナに溺れる」という久木のセリフがあるのだが、そろそろ仕事でも第一線から退く50歳だからこそ、自分の妻以外の性的魅力を感じる女性に溺れたのではないかという気がする。久木が凛子のもとへと去る時の家族との別れのシーンがあまりにも非現実的で、「じゃあ、元気で」なんてお互い言い合って美しく別れるのだけど、そんなことってあるのかしら。そんな綺麗ごとでは済まされないのでは・・?それに、第一線でバリバリ仕事をしていたころは家庭を省みなかったのに、そこから退いた瞬間にその隙間を女性で埋めているような気がして、女性側から観ていい気はしなかった。男性にとって大切なものは、まず仕事そして家庭。「その大切なものはまず置いておいて、そのどちらかがなくなったら他の女性・・」と言われているみたいで、なんだか不快な感じが。

 

古谷一行と川島なお美主演のTVドラマ版を観たことがあり一度で観るのを止めてしまったが、役所広司と黒木瞳主演の本作はそれよりは清潔感があるという触れ込みで観てみた。しかし、基本的にはメロドラマ。そう、不倫メロドラマとしてサクッと鑑賞すれば、あまりネガティブな感じもしない。尋常ではない心中の仕方はさすが渡辺淳一という気もするが、その他については話題に上るほどの作品かと首を傾げたくなる。某経済新聞にこのような性描写が盛りだくさんの話が初めて連載されたという意味で、かなり話題になったのだと思う。でも、映画にしてみると・・。同じ渡辺淳一原作の映画において、「ひとひらの雪」の方が官能的だったような気がする。

 

原作を忠実に映画化したものなので映画自体を批判しても仕方がない気もするが、歴史的大作のジョン・ミルトンの「失楽園」と同じタイトル使うなんて、あまりにも大胆というか巨大な口をたたきすぎているというか・・。癌を発病し余命いくばくもない久木の同僚が、「俺も仕事や家庭に縛られてばかりではなく、お前のように好きに遊んでおくんだった。人間なんて儚いものだよ」的なことを言うんだけど、女性とのつきあいは所詮遊びなわけ・・?と鋭いツッコミを入れたくなったし。

 

「今の情熱を永遠のものにする」という意味での心中・・これをやり遂げた二人を羨ましいと思うのか自己中心的だと思うのかは、観る人によって意見が分かれるところであろう。いずれにしても、非現実的な中年男女の妄想や欲望を描いたものとして観れば、最後の締めは天晴れということになるのかもしれない。★2.5
スポンサーサイト
- | 11:01 | - | - | - | - |
コメント
コメントする









 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://eigafan.jugem.jp/trackback/164
 

(C) 2017 ブログ JUGEM Some Rights Reserved.