あず沙の映画レビュー・ノート

しばらくお休みしておりましたが、そろそろ再開いたしました
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フレッシュ・デリ
2003 デンマーク 洋画 ドラマ
作品のイメージ:笑える、ほのぼの、切ない
出演:ニコライ・リー・カース、マッツ・ミケルセン、リーネ・クルーセ、ボディル・ヨルゲンセン

マッツ・ミケルセン目当てで鑑賞したものの、ファンの心境としては微妙な作品。本作では、ネチネチした性格で汗かきの嫌われ者役を演じているマッツ。「007 カジノ・ロワイヤル」のル・シッフル役を思い出すと、あまりの違いに圧倒されたというか、度肝を抜かれたというか・・(本作の方が007より古いのですが、先に007を観ているもので)。しかし、「デンマークで最もセクシーな男」に選ばれた後、敢えてこの役を演じた彼の役者魂に拍手を送りたい(それも、わざわざ頭の前頭部を剃って半ハゲにして・・トホホ)。まぁ、ルックスをかなぐり捨てて演技力で勝負をかけたマッツの意気込みは素晴らしい・・ということで満足することに。

マッツ・ファンとしての感想はさておき、内容は結構おもしろかった。「ブラック・コメディー風の残酷ホラー」と日本版予告編で紹介されているが、全くホラーじゃない。また、グロい系でもない(私はもともとスプラッターものとかはダメなのですが、本作は全然OKでした)。観た後なぜか爽快感があり、「ブラック・コメディー風のヒューマン・ドラマ」といった感じ。子供の頃から嫌われ者のスヴェン(マッツ・ミケルセン)とヤク中のビャン(ニコライ・リー・カース)は、働いていた肉屋を辞めて二人で独立する。しかし、オープンした店は、閑古鳥が鳴いている状態。そんな中、スヴェンは誤って人を冷凍庫に閉じ込めて凍死させてしまう。スヴェンはパニックに陥り、証拠隠滅のためにその人肉でマリネをつくる。そして、そのマリネをお客さんに売ったところ、店は大繁盛してしまうといったストーリー。

普通こんなストーリーを聞いたらホラーかスプラッターものかと思うが、くどいようだけどブラック・ユーモアがスパイスのように効いたヒューマン・ドラマ。それに、スヴェンが恐ろしい殺人鬼ではなく、なんだかかわいく愛おしく思えてしまうから不思議(ファンの欲目ではありませんぬ)。英題は、“The Green Butchers”(緑の肉屋)。ラストのオチも、観客をほのぼのとした気分にさせてくれる。人間不信で、奥さんにも愛想を尽かされ、人に嫌われてばかりのスヴェンは自分がつくったマリネでお客さんが喜んでくれたことで、目を輝かせて喜ぶ・・スヴェンの笑顔が切ない音楽とマッチして、観ている方は泣き笑いの境地に。スヴェンがだんだんエスカレートしていく様子も、クスッと笑える。寓話的なセンスも加わり、スヴェンと他の登場人物に愛着が湧いてくるような感覚が。

スヴェンが「汗っかき」と何度も罵られるのだが、デンマークでは汗かきは嫌われ者の象徴なのかしら・・と思ってしまった(そう言えば、マッツの顔が常にテカってました)。海岸で遊ぶシーンでは、ビーチ・ボールを抱えて猫背にしてわざと自分の肉体美を隠しているマッツ(と、どうしても、マッツ・ネタになってしまって恐縮です)。ビャンとビャンの双子の弟(アイギル)を演じるニコライ・リー・カースは、「しあわせな孤独」「ある愛の風景」にも出演しているデンマーク映画では御馴染の顔。スヴェン、ビャン、アイギルの三人の男性に、墓場で働いている女性アストレッドが加わり、奇妙な人間模様が展開される。アストレッド役の女優さんも、エキセントリックな独特の雰囲気を出している。

個人的にはこういった作風は嫌いではないし、作品のレベルは高いと思う。しかし、中にはこの感覚についていけない方もおられるかもしれないし、好みが分かれるものかも(人肉を食べても、ほのぼのと終わってしまうの〜?!という方には、無理です)。という訳で、★3.4
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コメント
from: rinzu   2009/03/23 5:18 PM
あず沙様もこれを御覧になったのですね〜!
マッツ情報が少ない頃、このテカテカ頭の写真を見て、「トリスタン」がカツラで自毛は寂しいのか!!と、ファンの間で騒然となったのを覚えています。(^_^;)
でも、スヴェンの健気な可愛らしさがジワッと伝わる良いお話で良かったです。

ニコライ君はいつも一緒と言う気がして・・・「ある愛の風景」を観に行った時には、お兄さんが暴れて警察が駆けつけるシーンで、思わずフィッシャーさんバージョンのマッツさんが来れば良いのにと、思ってしまいました・・。(重傷です・・・^^;)
from: あず沙   2009/03/24 12:45 PM
rinzuさん>スヴェン、愛らしいですよね〜☆ それにしても、マッツのこのハゲメーク、強烈でした。前頭部を剃っちゃったなんて、前髪が生え揃うまで帽子でもかぶって過ごされていたのかしら・・。いくらお仕事とは言え、あぁ、考えるだけでなんとお労しい。
「ある愛の風景」にもニコライと一緒に出演してほしかったですよね。2004年だから、「キング・アーサー」の撮影とカブってしまったのでしょうか。
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製作年:2003年 製作国:デンマーク 監督:アナス・トーマス・イェンセン 出演:マッツ・ミケルセン ニコライ・リー・カース DVD ★3.5(←4あげてもいいかも!) Story『キング・イズ・アライヴ』などの脚本を手掛けるデンマークの新鋭、アナス・トーマス・
amapola | 2009/03/17 11:27 PM
 制作年:2003年  制作国:デンマーク  上映メディア:劇場未公開  上映時間:96分  原作:  配給:アット・エンターテイメント  監督:アナス・トーマス・イェンセン  主演:ニコライ・リー・カース     マッツ・ミコルセン     リーネ・クル
La.La.La | 2009/03/23 7:43 PM
DVDで鑑賞♪
☆お気楽♪電影生活☆ | 2009/03/24 8:48 PM
 

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