あず沙の映画レビュー・ノート

しばらくお休みしておりましたが、そろそろ再開いたしました
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ファーストフード・ネイション

2006 アメリカ, イギリス 洋画 ドラマ
作品のイメージ:ためになる
出演:グレッグ・キニア、イーサン・ホーク、アヴリル・ラヴィーン、パトリシア・アークエット

「スーパーサイズ・ミー」「ダーウィンの悪夢」を足して二で割って、地味にしたような作品。食の実態に迫っているところは前者と共通点があり、貧困の連鎖を描いているところは後者に似ている。ドキュメンタリー・タッチの社会派ドラマにしてはわかりやすいし、真面目に制作しているという熱意が観る側に伝わってくる。

但し、それほど深いドラマではない。まず、食の問題については、精肉工場のラインの流れが速すぎて解体作業が追い付かず、作業が杜撰になり食肉が大腸菌に汚染されてしまう、といった内容に尽きる。それ以上のものではない。食の問題を斬るのであれば、せっかくショッキングな屠殺シーンまで入れているのだから、そこから深く掘り下げて欲しかった。それに、ファストフード店でのアルバイトを止めることで自分自身を納得させたり、「フェンスを壊して牛を解放しよう」という学生のアイデアは、ちょっと稚拙な感じが。

貧困の連鎖については、「貧困→メキシコからアメリカへの密入国→セクハラも含めた劣悪な労働環境→利益至上主義/格差社会→貧困」というサイクルが端的に示されている。メキシコでは一日3ドルの稼ぎが、アメリカに渡れば時給10ドルに跳ね上がるのなら、自分が生きていくため家族のために密入国する人が後を絶たないのも、わかる気がする。いっそのこと、食の安全の問題と分散させた展開ではなく、貧困の連鎖の問題の方に焦点を当てたかたちで仕上げてもよかったのではないだろうか(そうすると、タイトルまで変える必要がありますね)。でも、二つの大きな問題を同時に扱うと、どうしても広く浅くなってしまうので。

それにしても、作品のつくり自体は予算を抑えた感じなのに、とにかくキャストが豪華。イーサン・ホーク、ブルース・ウィリス、グレッグ・キニア、パトリシア・アークエットにアヴリル・ラヴィーン・・etc.(テーマがテーマだけに、みんなギャラに関係なくボランティア感覚で出演しているのでしょうか)。 ★2.7
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