あず沙の映画レビュー・ノート

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洋菓子店コアンドル
評価:
コメント:2011 日本 邦画 ドラマ 出演:江口洋介、蒼井優、江口のりこ、尾上寛之

これは、わたしには合わない作品でした。洋菓子店「パティスリー・コアンドル」にいきなり訪れる女の子なつめ(蒼井優)のお話です。なつめは彼氏を追いかけて鹿児島から上京して来たのですが、彼氏は既にコアンドルを辞めていて、どこに行ったのかわからない状態。なつめは、彼氏を探す間そこで働かせてほしいとシェフ(戸田恵子)に頼み込みます。そして、そこで修行をしているところ、かつて「伝説のパティシエ」と呼ばれた十村(江口洋介)に出会います。十村には暗い過去があり、パティシエを辞め今ではスイーツの評論や製菓学校の講師をしていました。


何が合わないかというと、ヒロインなつめのキャラクターがかなり苦手なのです。何もできないのに前ばかり見ていて自信過剰、無神経で空気が読めない、人の心の中に土足で入ってくるようなタイプ。十村に晩餐会のためのお菓子作りを手伝ってほしいと頼み込むときも、「先生なんかやってないで、本なんか書いてないで…」とかって言ってました(苦笑)。これって、講師をしている人や作家の方に失礼なのでは?彼氏が逃げ出すのもわかるような気が…

 

それに、脚本もいちいちキツイのです。なつめのケーキを試食した十村が「ゼロ点だ」とあっさり言い放ったり、コアンドルの常連客(加賀まりこ)が「お店の評判を落とすようなものを出さないように」みたいなことを言ったり。もちろん、ケーキ職人という仕事柄きびしいことを言われるのはわかりますよ。でも、そもそも人がせっかくつくったお料理にケチをつけるって、あまりいただけません。いくらお客やその道を極めた人という立場であっても、もう少しやわらかいセリフにしてもらいたかったです。外食した場合そんなにおいしくなくても、笑顔で「ごちそうさま」というのがつくった人への礼儀だと思ってますから。

 

また、コアンドルで働いている先輩(江口のりこ)も結構意地悪なんですが(でも先輩が意地悪になる原因はなつめにあるような…)、終盤その先輩となつめが思いっきり喧嘩をするシーンは、なんかひどく醜いものを見せられた気がしました。ケーキの映像は、きれいでホントに美味しそうなんですけどね〜。ストーリーもありがちだし、江口洋介の役もパッとしなかった感じです。もっとほのぼのしていて口当たりのよいものかと思っていましたが、見かけはかわいいけど味の濃すぎるお菓子を食べさせられたようなそんな感じの作品でした。

白夜行
評価:
コメント:2011 日本 邦画 ミステリー・サスペンス 出演:堀北真希、高良健吾、姜暢雄、船越英一郎

原作小説は読んでいないし、TVドラマ等も一切観ていないものの感想です。ドラマでは11話あるようですが、それを150分にまとめた脚本力と演出力は、なるほどすばらしいと思います。しかし、ちょっと無理がありますね。テンポが良いと云うのではなく、主要な部分をパッチワーク作業でつなぎ合わせた感があり、やはり小説かドラマとセットで鑑賞することが必要なのだと実感しました。

 

最近、東野圭吾さんの『幻夜』を観たのですが、『幻夜』がこの作品の続編と聞いたので、まずは元作品のあらすじが知りたくてこの作品を観ました。『幻夜』のヒロイン美冬と雪穂(堀北真希)が同一モデルという設定になっていて、なぜ美冬が悪女というか「美しい仮面をかぶった悪魔」になってしまったのかを知りたかったわけです。そういう意味では、彼女の壮絶な過去が美冬という悪魔を生んだという「原因と結果」に納得しています。

 

清楚な美しさの底にひそんだ恐ろしい魔力のようなものを表現した堀北真希さん、じっと耐えながら大人の姿を見る目で何を感じたのかを如実に表現した子役のお二人さんの演技に感心しました。キャスティングについては、『幻夜』より成功しているような…

 

でもね、映画だけではわからない点がありすぎなのです。刑事さん(船越英一郎)が亮司(高良健吾)にそこまで執着した理由、雪穂の母親の気持ち、そして、最後にあの人が死ぬ理由(以下ネタバレ自粛)。まあ、原作を読んだらわかるのかもしれませんね。

 

作品の前半は「何年何月に何が発生した」とストーリーをとにかくカバーすることに必死で、後半は「その原因はこういうことだったの」という説明を一生懸命してみたけど、ちょっと漏れがありましたね…という印象(それとも、わたしが何か見逃してる?)。子供のときの大きな傷によって心の闇をかかえている雪穂や亮司の悲しさや怒りみたいなものも、あまり描かれてなかった気もしますし。

 

それにしても、結構高評価をつけてらっしゃる方が多いですね。また、原作小説やドラマとの比較なんて書いてらっしゃるので、わたしもこれから小説を読むかドラマを観るとしますか。もともと東野圭吾さんの作品って映像化するのが難しいと言われていますが(その割には、たくさん映像化されてる!)、それを映画化しただけで、スゴイことなんでしょう、きっと。

 

というわけで、東野圭吾さんワールドにもう少し浸ってみたいというきっかけになったという意味では、有難い作品に巡り合えました。

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