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色々調査しすぎるスーザンを外科部長のハリス医師は、スーザンが疲れていてパラノイアになっているかのごとく扱います。この辺でサイコ・サスペンスなのかなと思いきや、全然違う路線でしたね(なにしろ原作を読んでないもんで…)当てが外れた感じはありますが、まあこれはこれでそこそこ面白かったです。
医療サスペンスでもあると同時に社会派ミステリーでもあると言えるこの作品…当時としては斬新だったでしょうね、今の時代だと似たようなストーリー展開のものもあるような気がしますが。原作がしっかりしているので、映画化してもハズレにはならないといった安心感があります。それにしても、この作品って、R指定されてないんでしたっけ?若干のお色気シーンがあったりグロテスクな映像があったりしたので、せめてR-15くらいに設定しておいた方がよいのでは…?あの研究所のシーンや死体安置所のシーンは、映像的にどう見ても怖いですよ。
一度観ただけではちょっとわからない部分が一つあり、関連のチャプターを再見してようやく理解できました。それは(あまり言うとネタバレになりますので抽象的に)、ネイティブの方だったら一回目で気づかれると思うのですが、日本人にはちょっとピンと来ない感じのネタなのです。少し言っちゃうと、日本でも苗字にも下の名前にも登場する名ってありますよね(たとえば、「泉さん」とか「奈美さん」)。だけど、日本人の場合、苗字は漢字であるということ、あと仕事関係ではあまり下の名前では呼ばない習慣があるということを考えると、若干文化の違いみたいなものを感じてしまいました。
ファッション、メイクやヘアスタイルからも、70年代の香りがぷんぷん(あ、悪い意味じゃなくて)。マイケル・ダグラスが若〜い!ヒロイン役の女優さんは初めてお目にかかりましたが、すごい美人ではないけどかわいい印象ですね。華奢な体に、あの凄いパワーが潜んでいたとは…!体当たりで演技をされている彼女には、独特の魅力がありましたよ。
やや惜しいかなと思ったのは、ハリス医師が医療の在り方の持論みたいなのを説くのですが、それにあまり説得力がなく、社会派ミステリーにするのならその辺にもっとパンチを効かせるべきではなかったかと思います。ラストはあっけなく幕が閉じちゃって、中盤が膨らんだだけに、何か物足りない感じがしました。
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