あず沙の映画レビュー・ノート

しばらくお休みしておりましたが、そろそろ再開いたしました
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リバウンド
評価:
コメント:2011 日本 国内TVドラマ ラブロマンス 出演:相武紗季、速水もこみち、栗山千明、若村麻由美

「ほのぼの」としていて「笑える」ラブコメかと思っていましたが、女同士の友情や両親を想う話なんかも盛り込んであって、ちょっとホロっとさせてくれます。小さな頃からケーキ依存症で、15才で「ブー子」と呼ばれるようになった信子(相武紗季)…そんな彼女がケーキ屋の太一(速水もこみち)と運命の出会いをして、決死のダイエットに取り組んではリバウンドをして…というドラマです。

 

まず、このドラマは、ダイエット中の人はあまり観ない方がよいかも。それはそれは美味しそうなケーキやステキなフレンチのお店のお料理なんかの映像は、目の毒とでもいいましょうか。それに、ドラマとしてはそこそこ面白い展開なのですが、現実では絶対あり得ないところが多すぎなのです。だって、体重70キロ代の人が2週間程で40キロ代になるなんて、不可能でしょ。あり得たとしても、体に良いわけがない。ものを書く仕事をしているのならなおさら、カロリー摂らないと頭が回りませんよ。

 

それに、ダイエットって体重を減らすものじゃなくて、体脂肪をおとすことだと思うんですよね。なので、体重が減っても筋肉や骨量が落ちていたら、全然意味がない。信子の体重計って体重しか測れないものだったみたいだけど、本当にダイエットに取り組むなら体脂肪も測れるものを買うべき、エステとか行くお金があればね。

 

とは言え、人生教訓とまでは言えないけど名言っぽいセリフもいくつかあって、脚本はかなり秀逸だと思いました(「本当の友達は、人生で何人もできるものではない」とか「人間、赤ちゃんのときは一日に300回笑うけど、笑う回数は年をとるとともに激減する」とか)。あと、信子がキレたときに言うセリフって、すごく当たっているというか、よく人を見てるというか、感心するほど。特に、最後に元カレの研作(勝地涼)に言うセリフは、観ていてスッキリしました。

 

信子はみんなに「暑苦しい」と言われていたけど、自分のことより大切な人の幸せを願える女性という意味では、尊敬します。信子の親友の瞳(栗山千明)は、あっさりしていていい感じですね。こういう人と、わたしは合いそう。それにしても、いくら食べても便通が良すぎて全然太らない体質って、羨ましすぎる!男性陣は、なんか「俺についてこい」的な亭主関白な人ばっかりで(信子のお父さんも結局そうなっちゃうし)、少し引いてしまいましたわ。


エンディングは、ちょっと安易ですかね。それに、「トンカツ・ケーキ」って、どう考えても、あまり美味しそうじゃないんですけど…(苦笑)。まあ、これを観た正直な感想は、「わたしは、ケーキ屋のお嫁さんにもトンカツ屋のお嫁さんにもなれないな」ということ。というか、なる能力がないです、はい。それと、ダイエットのモチベーションは、THE ダイエット!』『バラ色の聖戦』の方がモチベーションは上がります。ダイエット中かダイエットを考えている方には、そちらの二つの方がおススメです。でも、相武紗季ちゃんの体当たりの演技は、見事だと思いました。

コーマ
評価:
コメント:1977 アメリカ 洋画 ミステリー・サスペンス 出演:ジュヌビエーブ・ビジョルド、マイケル・ダグラス、リチャード・ウィドマーク

なぜかサイコ・サスペンスだと勘違いしていて、出だしはそんな雰囲気があったのですが、結果的に医療サスペンスだったという作品です。女医のスーザン(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド…発音できない)はボストン記念病院で働いていて、同僚に彼氏のマーク(マイケル・ダグラス)がいます。そんな中、親友のナンシーがその病院で比較的簡単な手術を受けることになります。ところが、手術後ナンシーは覚醒せず昏睡状態(コーマ)に陥ったまま。そして、翌日同病院で同じように昏睡状態から目覚めない患者がさらにもう一人。不審に思ったスーザンは…

 

色々調査しすぎるスーザンを外科部長のハリス医師は、スーザンが疲れていてパラノイアになっているかのごとく扱います。この辺でサイコ・サスペンスなのかなと思いきや、全然違う路線でしたね(なにしろ原作を読んでないもんで…)当てが外れた感じはありますが、まあこれはこれでそこそこ面白かったです。

 

医療サスペンスでもあると同時に社会派ミステリーでもあると言えるこの作品…当時としては斬新だったでしょうね、今の時代だと似たようなストーリー展開のものもあるような気がしますが。原作がしっかりしているので、映画化してもハズレにはならないといった安心感があります。それにしても、この作品って、R指定されてないんでしたっけ?若干のお色気シーンがあったりグロテスクな映像があったりしたので、せめてR-15くらいに設定しておいた方がよいのでは…?あの研究所のシーンや死体安置所のシーンは、映像的にどう見ても怖いですよ。

 

一度観ただけではちょっとわからない部分が一つあり、関連のチャプターを再見してようやく理解できました。それは(あまり言うとネタバレになりますので抽象的に)、ネイティブの方だったら一回目で気づかれると思うのですが、日本人にはちょっとピンと来ない感じのネタなのです。少し言っちゃうと、日本でも苗字にも下の名前にも登場する名ってありますよね(たとえば、「泉さん」とか「奈美さん」)。だけど、日本人の場合、苗字は漢字であるということ、あと仕事関係ではあまり下の名前では呼ばない習慣があるということを考えると、若干文化の違いみたいなものを感じてしまいました。

 

ファッション、メイクやヘアスタイルからも、70年代の香りがぷんぷん(あ、悪い意味じゃなくて)。マイケル・ダグラスが若〜い!ヒロイン役の女優さんは初めてお目にかかりましたが、すごい美人ではないけどかわいい印象ですね。華奢な体に、あの凄いパワーが潜んでいたとは…!体当たりで演技をされている彼女には、独特の魅力がありましたよ。


やや惜しいかなと思ったのは、ハリス医師が医療の在り方の持論みたいなのを説くのですが、それにあまり説得力がなく、社会派ミステリーにするのならその辺にもっとパンチを効かせるべきではなかったかと思います。ラストはあっけなく幕が閉じちゃって、中盤が膨らんだだけに、何か物足りない感じがしました。

マタンゴ
評価:
コメント:1963 日本 邦画 ホラー エイリアン・モンスター 出演:久保明、水野久美、小泉博、佐原健二

いつか観なきゃと思っていたのですが、精神的に余裕があるときにと思いこのお休みに観ました。お話は、都会の精神病棟の一室で大学の助教授だった村井(久保明)が回想するシーンからスタートします。自分たちの身に起こったことを話しても信じてもらえず、狂人扱いされるだけだと嘆いている村井。会社社長、流行作家や歌手といった著名人を含む男女7人が豪華ヨットで海に繰り出したのですが遭難し、無人島に漂着。島に近くの難破船には缶詰などの食糧が残されていたものの、「船員が日々消えていく」「キノコは食べるな」というメモがあり…

 

前半がやや冗長に感じられ、食糧不足という極限状態におかれたときの人間のエゴが執拗に描かれています。カビとキノコに覆われた孤島で、空腹に耐えかねて食糧を奪い合ったり、仲間を裏切ったりするものも出てくる始末。もうこんな状況では、地位も名声もお金も何も意味を持ちません。形振り構わず自分だけは助かりたいという人間の業を、凄まじいタッチで映し出しています。そして、とうとう食べてはいけない禁断のキノコに手を出すものが出てきて、食べた人からキノコ化してしまいます。

 

怖いというより、切ないですね。いちばん正義の人である村井だけが生還するわけですが、村井の好きだった明子(八代美紀)もキノコに手を出してしまい、結局独りぼっちで人間社会に戻ってきて何を話しても信じてもらえないわけです。こんなことなら、好きな彼女と一緒にキノコを食べてキノコ化すればよかった…この気持ち、よくわかります。

 

そして、最後に深いオチがあります。このオチの解釈は、ひとさまざまなようですね。本当にキノコを食べたからキノコ化したのか、人間がキノコ化したのは別に理由があるのか?原案は星新一さんということもあり(違うという説もあるけど)、人間社会を風刺した作品であると考えると、やはり後者のような気がします。どんなに正義を貫こうとしても、人間社会で生きてまたそこに戻ってきた以上、どうにも逃れることはできないものなのだと…

 

この作品が制作された60年代という時代を考えると、物質文明が急激に頭をもたげ人間の理性や倫理観というものが軽視され始めた時代を強烈に当てこすった作品と思われます。そういう意味では、特撮ホラーというよりも風刺というジャンルに入るような気が。とにかく、この時代には異色な作品として、さぞ際立っていたでしょうね。題材は、今観ても新鮮で洗練されています。一度は観ておく作品であることに、納得しました。


但し、映像はあまり怖くないしゾクゾクもしないしドキドキもしないんですよね。なんだろう、むしろ微笑ましい感じ。この映画を観た後ショックでキノコが食べられなくなったという人もいるらしいですが、わたしは大丈夫でした。しばらく、シメジを見たら思い出しそうですけどね。そう言えば、ドラクエに出てくる「マージマタンゴ」というキノコのモンスターがいたのを、思い出しました。あまり強くないモンスターでしたっけ。まあ、キノコより恐ろしいのは人間だということなのでしょう。

THE ダイエット!
評価:
コメント:2007 オーストラリア 洋画 その他 出演:関口祐加

夏に向けて自分も少しダイエットしなきゃと思い、借りてみました。ダイエットを考えている方には、「ためになる」作品だと思います。23歳のときにオーストラリアに移り住んだ関口さんが、減量に取り組む様子を自ら映したドキュメンタリーです。エステやジム、精神科医、美容整形外科などを訪ね歩き、その一部始終が収録されています。原題の”Fat Chance”は、「見込み薄」っていう意味のようですね。ちょっと自虐的(?)なタイトルだけど、関口さんのユーモアのセンスが光ってます。

 

関口さんは、日本よりも太めの人が多いオーストラリアという環境、そして結婚生活の破綻などの原因から90キロ以上に太ってしまいダイエットを決意するわけですが、まず監督でありヒロインである関口さんが前向きでとても明るいのです。全然自分を飾ることをせず、まさにあるがままの自分を映し、体当たりでダイエットに臨む姿に非常に好感が持てます。また、ダイエットに取り組む人に、勇気を与えてくれます。なので、「切なさ」や「滑稽さ」は、まるで感じられませんでした。

 

但し、精神科医の言葉には、かなり引いてしまいました。「君の場合は太っている原因は、君の人生そのものにある。君はいったい何をしたいのか?日本人でありながらオーストラリアに住んでいて、離婚経験もある。それに亡くなった父親のことが、肥満に深く関係しているようだ」みたいなことを言われるのですが、おおらかな関口さんもさすがにこのセラピーの後は、落ち込んでいた様子…当然です!

 

90キロ以上あるわけだから、「痩せて何をしたいのか」なんて考える必要はないと思うんですよね〜。だって、それだけで体に負担がかかっているわけだから、「健康と美容のために痩せる」…それで十分だと思いますよ。というわけで、「ためになる」と思うのはあくまでも関口さんの前向きなダイエット生活であり、「自分の人生を見つめ直す」ことでダイエットするというのには、どうもわたしにはしっくり来ない感じです。

 

結局約16キロ痩せることに成功されましたが、やはりいちばん効果があったのは、)戎はやめる 筋トレと有酸素運動を続ける なのではないでしょうか?でも、急激なダイエットは危険ですから、ある程度の時間をかけることと(実際何カ月もかけられています)、食事も極端に減らしたり抜いたりしないことが、長い目で健康的なダイエットを成功させる秘訣である気がします。それに、関口さんの場合、やはり和食に切り替えたことも大きいでしょうね。ピザやチョコレートが大好きだった彼女ですが、それを我慢して家で和食をつくることでかなり摂取カロリーが少なくなったようです。

 

自らが被写体となり食について考えさせてくれるという意味では、『スーパーサイズ・ミー』とどこか似ている部分があります。ダイエット前に借りるか家に一枚買っておいて、食べたくなったときにこれを観るだけで効果がありそうです。関口さんの自分をさらけ出す勇気とポジティブな姿勢については★4なのですが、心理的アプローチについては★2くらいなので、総じて★3ということに。

ザ・ルームメイト
評価:
コメント:2011 アメリカ 洋画 ミステリー・サスペンス 出演:レイトン・ミースター、ミンカ・ケリー、カム・ジガンデイ、フランシス・フィッシャー

ブリジット・フォンダ主演の『ルームメイト』1992年)のリメイクかな?と思って観てみたのですが、全然違いました。完全に、別作品です。ロスにある大学に入学したサラ(ミンカ・ケリー)は、学生寮でレベッカ(レイトン・ミースター)とルームメイトになります。二人はすぐ仲良くなるのですが、サラが別の友達と仲良くしたり、キャンパスで知り合ったスティーブン(カム・ジカンデイ)と付き合い始めると、だんだんレベッカが「自分だけの友達でいて欲しい」的な本性をあらわしていく…といった展開です。

 

それにしても、ヒロインのミンカ・ケリーが魅力たっぷりと思っていたら、2010年の世界で最もセクシーな女性に選ばれたんですって。日本人にも受けそうな、どこから見ても美女といった感じですね〜。かたや、ルームメイト役のレイトン・ミースターは、話題のテレビドラマ『ゴシップガール』に出演している有名な女優さんだとか。彼氏役のカム・ジカンデイも最近観た『エクスペリメント』に出演しているし、エロ教授役のビリー・ゼインって「どこかで観たことあるけど思い出せない〜」と思っていたら、なんと『タイタニック』でヒロイン・ローズの婚約者役だった人じゃないですか!あの忘れられない目つき…見つめられるとちょっとドキっとときめくかも…。なので、キャスティングは超豪華なわけです。

 

全米では劇場公開されて初登場一位だったらしいのですが(日本ではDVDスルー)、ルームメイトが怪しい奴でどんどん不可解なことが起こっていくってありがちなストーリーですよね。最初からラストまでの展開が完全に読めてしまうので、そういう意味では陳腐な作品と言わざるを得ません。それにしても、「サラはレベッカが異常だということに気づくのに時間かかり過ぎ!」と思いませんでした?

 

とは言え、「怖さ」は十分です。学園ものサスペンスというか、一応サイコ・スリラーのジャンルに入るのでしょうね。レベッカがサラに執着していき、彼女に近づく人間を全部排除していくという過程は背筋が凍ります。レベッカがサラにもらったピアスをそのまま耳に突き刺して付けニヤッと笑うシーンは、ゾゾッとしました。

 

但し、不満な点は、誰の視点で描いているのかが曖昧なこと。サラは鈍感でレベッカがおかしいことに気付いていないわけで、観客は「怖さ」を感じるのですが、作品中誰が怖さを感じてるのかはっきりしないのです。「レベッカが怖い」ということは、レベッカの視点でもないですし。レベッカ側から言えば、そんなにサラに執着する理由があり、その理由はラストに明かされます。サラが早めにレベッカの異常に気付いて、サラの視点で「怖さ」を表現することに徹するようにした方がよかったのでは…とか。

 

学生寮のルームメイトって、こういう作品を観るとどんな人と一緒になるかちょっと不安ですよね、しかも二人部屋だし。まあ、リアルにはここまでのケースはないと思いますけど。でも、わたしも学生のときに、ちょっと似た経験をしたことがあります。一時期いちばん仲の良かった友達なのですが、他の友達とどこかに出かけたり男の子の話をするだけで不機嫌になったりしてました(もちろん、「怖い」レベルではなかったですが)。そんな昔のことを思い出してしまうようでもあり、ある意味ストーカー的なルームメイトの怖さを描いた作品でした。★2と★3と迷うところですが、もう少しひねりが欲しかったということで、辛目の★2です。

野田ともうします。シーズン2
評価:
コメント:2011 日本 国内TVドラマ コメディ 出演:江口のりこ、増田有華(AKB48)、池谷のぶえ、杉浦一輝、安藤サクラ、越村友一、小林涼子

シーズン1がなかなか借りれないので、こちらから鑑賞しました。一話5分のショート・コメディが、20話収録されています。埼玉県にある東京平成大学文学部ロシア文学科の大学生野田さん(江口のりこ)のサークル仲間との日常やファミレスでのバイトのワンシーンのカットで、ゆる〜いノリがなんともいい感じなドラマです(「地味女子ドラマ」って言うんですね…納得です)。あと、独特の間のとり方が絶妙です。

 

シリーズごとに20話あるのでどの話がストライクかというのは人それぞれ違うと思いますが、ツボなのは第何話か覚えておいてニヤニヤ笑いながら何回も観て楽しむのもよろしいかと。ちなみにわたしのツボだったのは、「夢をあきらめないで」(第5話)と「捨てられない女」(第10話)。それに、スペシャル番組として放映された『野田とメリークリスマス』(特典映像)…さらに輪をかけたようなほのぼの感が楽しめます。

 

野田さんといつも一緒にいる重松さんがいつも野田さんやみんなのことを観察していてツッコミを心の中でつぶやくのですが、これがまた鋭い!特に、第5話でのツッコミは冴えていたと思います。野田さんのバイト仲間富沢さん(AKB48の増田有華)の彼氏(ストリート・ミュージシャン)の曲がタイトル通りの「夢をあきらめないで」で、この曲一度聴いたら耳にこびりついて離れないのです。重松さんが「一周回っていい曲に思えてきた」とボソッとつぶやき、まさに彼女の言う通りのように思えてきました。ぜひ一度聴いてみてください(出だしは引くと思いますが、なんとか最後まで聴いてあげてください!)。

 

江口のりこさんも、役にドンピシャな感じですね。「江口さんがシーズン1のときよりもさらに『野田化』している」ってメイキング映像で誰か言ってたけど、「江口さん=野田さん」みたいなイメージがわたしの中では完全に出来上がってしまっています。野田さんって、「こんな人いるよね〜」とは言えても一言で説明しづらい…そんなキャラクターです。マイペースで正直で真面目で、本人も「同年代の若者の生活というものが見当がつきません」と断言しているように完全に周囲からは浮いているんだけど、なぜかほんわかしていて空気が和む…野田さんみたいな人と友達になりたいですよ、ほんとに。また、シチュエーションも、「こういう状況ってあるある」というのをうまく再現してくれています。

 

というわけで、引き続きシーズン1も鑑賞しつつ、シーズン3を期待しちゃったりします(でも第20話の展開から、もう終わりなのかしら?)。現場の雰囲気もどんどん良くなってきているようですし、「野田エキス」をまたみんなに振り撒いてくださいね。元気を分けてもらえますので。

ナイト&デイ
評価:
コメント:2010 アメリカ 洋画 アクション ラブロマンス 出演:トム・クルーズ、キャメロン・ディアス、ピーター・サースガード、ヴィオラ・デイヴィス

プチ『ミッション:インポッシブル』のラブコメ編といった感じの作品です。ごく平凡な女性ジューン(キャメロン・ディアス)は飛行機に搭乗しようと急いでいたところ、イケメンでミステリアスな男性ロイ(トム・クルーズ)と空港内でぶつかり、それが二人の運命的な出会いとなります。なんとFBI所属のスパイであったロイ…そして、ロイの持つ永久エネルギー源「ゼファー」争奪戦に、ジューンも巻き込まれることに…

 

スピード感のある展開で、最後まで観客を飽きさせない工夫がされていたと思います。トムお得意のバイク・シーンもあり、セミプロ級の腕が光っていましたよ、今回も。ザルツブルグの景色がきれいだったし、セビリアでの牛追いのシーン(ロイがジューンをバイクの後ろに乗せて牛と共に疾走する)なんかも盛り込んであり、エンタメ的な要素は満載。スタントを使わないトムのアクションは、いつも通り見応えがありますね。でも、ジャンキーか?って思うほど睡眠薬をお互い注射し合って、起きたら全然違う場所だったりって…て、ちょっとそれはやり過ぎなのでは?!

 

タイトルの『ナイト&デイ』ですが「昼も夜も」っていう意味かと思っていたら、”Knight and Day”だったんですね(『ダークナイト』からヒントを得たのか?!)。騎士っていうのは、ロイのことなのでしょう。理想の男性を探し求めていたジューンは、白馬に乗った騎士を見つけたっていうことになるんでしょうか?うーん、まあ娯楽作品なんで、それほど深さは求めないことにします。

 

もうすっかりスパイ役が板についたトムと今回も元気娘のキャメロン、二人とも本領発揮って感じです(年齢的にキツイ部分もややありますが)。トムがイーサンに見えたり、キャメロンがチャ―リーズ・エンジェルに見えたりもしましたが、二人の息もピッタリ合っていて、観ていて気持ちがよかったです。どちらかのファンならかなり満足度は高いと思いますし、とにかく楽しい作品です。

 

しかし、それ以上のものでもそれ以下のものでもないんですよね(そういう風に感じるのは、自分の年のせいか?)。観ているときは、ドキドキ・ハラハラして難しいことは一切ないのでラクに観れますが、観た後はすぐ忘れちゃいそうな感じです。なにしろ、平凡なヒロインが陰謀に巻き込まれて、逃避行的な作品って多くないですか、ハリウッド映画に?頭をカラッポにしたいときとか、嫌なことがあってスカッとしたいときによいのかもしれませんね。また、細かいところにツッコミを入れてはいけないということを、肝に銘じておく必要があります。

 

総じて軽い作品ですが、トムとキャメロン共演のこういう作品が一本あってもいいような気はします。それにしても、なぜホール・アンド・オーツの曲「プライベート・アイズ」がいきなり挿入されるのか…(はて?)

ツーリスト
評価:
コメント:2010 アメリカ 洋画 ミステリー・サスペンス 出演:アンジェリーナ・ジョリー、ジョニー・デップ、ポール・ベタニー、ティモシー・ダルトン

アンジーとジョニデの二大スター夢の初共演ということで、まあそれだけでも観て損はないくらいの期待感で観ました。エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)は、恋人で国際指名手配犯のアレキサンダー・ピアースから手紙を受け取ります。そして、彼女はヴェネチア行きの列車に乗り、その手紙の指示通りに列車でピアースに似た男を探します。彼女が見つけて列車で同席したのはアメリカからの旅行者フランク(ジョニー・デップ)だったのですが、そんな二人は誰かから見張られている気配を感じ…

 

まず、観て損はないどころか、満足度はかなり高かったです。そのわけは、単純な理由ですがヴェネチアの景色がすばらしい、100分という短さでうまくまとまっている、セリフが気が利いている、舞踏会のシーンなどもありアンジーのファッションがオシャレ、ストーリー展開自体が古き良き映画を思い出させてくれる小気味のよさがある…などです。

 

ネタバレ厳禁といっても途中でオチがわかってしまったという方も多いようで、わたしもフランクが列車の中で読んでいた本のタイトルからわかってしまいました。おそらく、この時点でエリーズも気付いたのでしょうね。しかし、このオチがわかっていてその通りだったという薄っぺらさは感じず、むしろ爽快感の中エンディングを迎えます。

 

全体的に無難な作品なので、劇場で観るのなら初デートなんかに向いてそうですね。あと、ファッションがオシャレなところでは、男性より女性に支持されそうとも言えます。凛としたエリーズ、ちょっとダサくてひょうひょうといているフランク、それにいつもカリカリといら立っているポール・ベタニー演ずる警部が加わり、三人のアンサンブル効果がすばらしいハーモニーを奏でていました。目の肥えた映画ファンの方は物足りなさを感じられるかもしれませんが、逆にこういうヒッチコックなんかがベースになってそうなロマンティック・サスペンスなんかは、今の時代目新しいのではないでしょうか?

 

それにしても、なぜこの「旅行者」って意味のタイトル?平凡なタイトルと不釣り合いなくらいに映像は豪華だし、洒落ている…もしかして、一見ダサく見えるけれど実は実は…というのをほのめかしているタイトルだったりして。やはり、本当にステキな男性っていうのは、見た目じゃなくてこういう大きさだったりするんでしょうね。エリーズがとことん惚れ込む気持ち、わかります。男性ならこんなことを言われてみたいというセリフもあり、女性ならこんなロマンティックな演出をされてみたいという場面もあり、甘い非現実感に浸ることができます。

 

華麗な雰囲気の中、三人のステキは俳優さんがガイドしてくれるヴェネチア観光…そんな気分が味わえる粋な一本。メイキング映像も付いていますが、三人の誰かが吹いてしまうというNGシーンとかも含まれていて、和気藹藹とした現場の様子が伝わってきました。お時間に余裕があれば、こちらもおススメです。

死刑基準
評価:
コメント:2011 日本 国内TVドラマ ミステリー・サスペンス 出演:山本耕史、小澤征悦、戸田菜穂、柏原崇

タイトル通りの重いテーマなので、内容がタイトルに負けなきゃいいな…なんて思いながら観た法廷サスペンスです。法学部講師の水戸(山本耕史)と、弁護士の大伴(小澤征悦)、そして検事の麻梨子(戸田菜穂)は、一緒に法を学んだ学友でした。大伴は死刑廃止活動の扇動者として名を知られている中、大伴の妻が何者かによって殺害されてしまいます。そして、大伴は容疑者の死刑を求刑するというストーリーです。

 

死刑の基準って、いったい何なのでしょう。初犯で一人を殺害した場合、余程のことがない限り死刑判決が下ることがないというのが現状です。情状酌量の余地がない場合でも、最高で無期懲役(最近刑が重くなってきてますので)。一方で、被害者遺族側としては何の罪もない家族を殺されたら極刑を訴えるのは当然の心情、と言わざるを得ません(当事者になってみなければわからないことなので、あまり軽々しいことは言えないわけですが…)

 

とは言え、被害者家族のお気持をくんでも、わたしは死刑には反対です。理由は二つ。一つは、自分の犯した罪はやはり生きて償うべき。犯した罪の重さを自覚してその十字架を最後まで背負い天寿を全うすべきだと、そう思っています。それに、死刑を自殺に利用する人もいるかもしれませんから。二つ目は、冤罪の可能性がたとえ1%以下でもある場合。執行された後冤罪だと分かっても、取り返しがつかないからです(「冤罪」についての深い議論はちょっと置いておくとして)。そういう意味では大伴と意見が似ているわけですが、これはあくまで一般人の私見であって、違いは大伴は法にたずさわる人間であるという点です。やはり、法廷に立つ立場の人間がそれを公言するということは、相当大きな意味を持ってきます。

 

死刑の是非はそれぞれの考えがあるわけで、このドラマが死刑基準を決めてくれるわけでもなく、死刑制度についてもう一度考え直すくらいのものでしかありません。しかし、組織の命令に反してまで正義を貫こうとする麻梨子や定年間近の刑事(柄本明)の勇気ある決断には、人が人を裁く上での道徳を考えさせられます。そして、「死刑は被害者遺族の復讐のためのものではない」とう水戸のことばが、この果てしなく重く大きなテーマを一応は締めくくっています(ちょっとこじんまりまとまっちゃった感はありますが)。

 

でも、大伴の妻を殺害した真犯人の気持ち、わからなくはないです。大伴が反感を買う理由は十分にあります。イケメンで脚光を浴びている若手弁護士、そんな弁護士に上から目線で法の理論を説かれると…。小澤征悦さんは、今回の役にピッタリで、なかなかの好演でした。山本耕史さん、戸田菜穂さんや他の俳優さんを見ても、キャスティングが当たっているのではないでしょうか。それにしても、WOWOWさん、いつも大きなテーマにチャレンジなさっていますね。コンプライアンス、お得意分野とお見受けします。そういうドラマ、わたしは好みですけど。

洋菓子店コアンドル
評価:
コメント:2011 日本 邦画 ドラマ 出演:江口洋介、蒼井優、江口のりこ、尾上寛之

これは、わたしには合わない作品でした。洋菓子店「パティスリー・コアンドル」にいきなり訪れる女の子なつめ(蒼井優)のお話です。なつめは彼氏を追いかけて鹿児島から上京して来たのですが、彼氏は既にコアンドルを辞めていて、どこに行ったのかわからない状態。なつめは、彼氏を探す間そこで働かせてほしいとシェフ(戸田恵子)に頼み込みます。そして、そこで修行をしているところ、かつて「伝説のパティシエ」と呼ばれた十村(江口洋介)に出会います。十村には暗い過去があり、パティシエを辞め今ではスイーツの評論や製菓学校の講師をしていました。


何が合わないかというと、ヒロインなつめのキャラクターがかなり苦手なのです。何もできないのに前ばかり見ていて自信過剰、無神経で空気が読めない、人の心の中に土足で入ってくるようなタイプ。十村に晩餐会のためのお菓子作りを手伝ってほしいと頼み込むときも、「先生なんかやってないで、本なんか書いてないで…」とかって言ってました(苦笑)。これって、講師をしている人や作家の方に失礼なのでは?彼氏が逃げ出すのもわかるような気が…

 

それに、脚本もいちいちキツイのです。なつめのケーキを試食した十村が「ゼロ点だ」とあっさり言い放ったり、コアンドルの常連客(加賀まりこ)が「お店の評判を落とすようなものを出さないように」みたいなことを言ったり。もちろん、ケーキ職人という仕事柄きびしいことを言われるのはわかりますよ。でも、そもそも人がせっかくつくったお料理にケチをつけるって、あまりいただけません。いくらお客やその道を極めた人という立場であっても、もう少しやわらかいセリフにしてもらいたかったです。外食した場合そんなにおいしくなくても、笑顔で「ごちそうさま」というのがつくった人への礼儀だと思ってますから。

 

また、コアンドルで働いている先輩(江口のりこ)も結構意地悪なんですが(でも先輩が意地悪になる原因はなつめにあるような…)、終盤その先輩となつめが思いっきり喧嘩をするシーンは、なんかひどく醜いものを見せられた気がしました。ケーキの映像は、きれいでホントに美味しそうなんですけどね〜。ストーリーもありがちだし、江口洋介の役もパッとしなかった感じです。もっとほのぼのしていて口当たりのよいものかと思っていましたが、見かけはかわいいけど味の濃すぎるお菓子を食べさせられたようなそんな感じの作品でした。

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